コーキングってDIYでできるもん?風呂場のコーキングがカビちゃってるんだけど…
うちは外壁のコーキングが一部剥がれちゃってねぇ...業者を呼ぶほどではないと思うんだよね
簡単そうに見えて意外と難しいのがコーキングです。また、専門道具が多数必要なため買い揃える必要があります。
外壁リフォームに携わる製品の営業を7年以上している筆者が、失敗しないコーキングDIYを紹介していきます!
コーキングDIYはできるのか
コーキングDIYは
「できます!」
が、TPO(時と場所と場合)によってはおすすめしません。特に下記状況であれば、やめておきましょう。
・漏水している場合
・高所作業など、危険を伴う場合
コーキングDIYといっても「内装(風呂やキッチン)」と「外壁」では、少し内容もことなってきます。正しい知識を身につけて、失敗のないようにDIYに取り組みましょう!
コーキングDIYに必要な道具
まずは、コーキングDIYをするには道具を揃えなければなりません。
しかも意外と必要な道具が多いんです。
自宅にあるもので代用できるものもありますが、基本的には全て揃える必要があります。
大抵のものはホームセンターでそろえることができるので、安心してください。
コーキングと専用プライマー
外壁用と風呂やキッチン用で、製品の性質が変わります。例外はありますが基本的に
外壁用=「変成シリコーンコーキング」
内装用(風呂やキッチン)=「シリコーンコーキング」
を使用しましょう。
また、外壁用のコーキングの場合「専用プライマー」が必要になってきますので、忘れずに準備しましょう。
コーキングガン
コーキングを充填するための道具。
これにカートリッジタイプのコーキング剤を装着し、目地にコーキングを充填していきます。コーキングガンの種類は様々で、プロ用としては「吸い込みガン」や「電動ガン」もあります。
カッター
打ち替える前のコーキングを撤去するのに必要。一般家庭でも常備されている道具ですね。カッターにも大きさや種類があるので、補修する場所によって準備する必要はあるかもしれません。
ボンドブレーカー
コーキングの接着を防止するテープです。
目地底に貼り付けて3面接着を防止し、外壁の動きに追従しやすい2面接着を確保します。
ボンドブレーカーは外壁のコーキングDIYで必要な場合があります。
ヘラ
充填したコーキングを「押し込む」ことと「綺麗に仕上げる」ために使います。
材質が「ゴム」「スポンジ」「金属」などの様々な形や種類があります。
施工箇所によってヘラの種類を使い分ける必要があります。
マスキングテープ
目地際に貼り付けるテープ。仕上げ時に「部材を汚さない」、「綺麗に仕上げる」ために使用します。
ノートのデコレーションなどのテープを思い浮かべるとおもいますが、まさにその通りなんです。
ですが、工事用のマスキングテープには「のりの種類」や「粘着力」によっていろんな種類のマスキングテープがあります。
コーキングDIYのやり方とコツ
コーキングDIYをするにあたって、使う道具はほぼ同じですが、内装と外装は別で考えた方がいいかもしれません。それぞれの箇所別にやり方とコツを解説していきます。
キッチン/風呂
YouTubeにて、すごくわかりやすい動画を見つけたので共有します。
アップされたのが数年前ですが、施工も綺麗で、何より言語化されているのですごくわかりやすい。
ポイントさえ抑えれば、失敗することなくコーキングすることが可能です。
ポイント
・シリコーンコーキングを使用する
・ヘラを自作する(動画のように消しゴムで代用も可能)
・マスキングテープを真っ直ぐ貼り付ける
外壁(打ち替え/打ち増し)
打ち替え箇所、打ち増し箇所に関しては、下記記事にて解説しております。基礎知識なのでぜひご一読ください。
打ち替えのポイント
・既存コーキングを綺麗に撤去する
・プライマーをしっかり塗る
・マスキングテープを隙間なく貼る
サイディングの凹凸が激しいとマスキングテープ貼りがかなり難しいので、慎重に施工しましょう!
打ち増しのポイント
・既存コーキングの脆弱部分の撤去
・プライマーをしっかり塗る
・三角シールでしっかり既存シールを密閉する
既存コーキングを綺麗にしておかないと、せっかくプライマーをしっかり塗っても剥がれてしまうことがあります。
コーキング手順に関しては、下記記事にて詳細をまとめています。
コーキングDIYにかかる費用
1から道具や材料をそろえた場合、どれだけの費用がかかるのか表にまとめてみました。
コーキング (シリコーン) | コーキングガン | カッター | へラ | ボンドブレーカー | マスキングテープ | 合計 |
250円〜 1000円/本 | 500円〜 6000円/丁 | 100円〜 900円/本 | 100円〜 1000円/本 | なし | 150円〜 200円/個 | 1100円〜 10000円弱 |
コーキング +プライマー | コーキングガン | カッター | へラ | ボンドブレーカー | マスキングテープ | 合計 |
1000円〜 2000円/本 | 2000円〜 9000円/丁 | 100円〜 900円/本 | 100円〜 1000円/本 | 300円〜 500円/巻 | 150円〜 200円/個 | 3650円〜 13500円 |
補修を行う範囲が広がるほど、コーキング、ボンドブレーカー、マスキングの量が増えるので、金額もその分アップします。ざっくりコーキング1本(300ml)で3m程のコーキング施工が可能です。
割とかかりますね...頻繁に補修をしたり、どうしても広範囲をDIYしたい場合であれば購入するのもおすすめですね!
コーキングDIYと専門業者の費用比較
それでは業者に依頼した場合は、どの程度かかるのでしょうか。
一般的なコーキングの施工単価は
打ち替え 1mあたり800円〜1200円
打ち増し 1mあたり500円〜800円
仮に打ち替え100m、打ち増し100mだった場合、施工単価は最大で20万円になります。
その上、外壁全体の施工の場合、足場の費用もかかります。
安く見積もっても+15万円は覚悟しなくてはいけません。。
合わせて35万円。こう見ると結構な額になりますよね。
どうせ足場を建てるのであれば、塗装も含めた外壁リフォームをしましょう。
塗装の時にまた足場を建てるとなると、足場費用が2重になるため、費用がかさみます。
ちなみにDIYで換算した場合、材料を50本使用すると考えた場合10万円程度。
まとめ
コーキングDIYは可能!
でも...
・漏水している場合
・高所作業など、危険を伴う場合
は業者に依頼しよう!
ここまで、DIYについて説明しました。
コーキングは簡単そうに見えて、意外と手間のかかる工事だということをわかっていただけたのではないでしょうか。
また、誤った施工をしてしまった場合、雨漏りにつながるリスクもあります。
やはり一番安心なのは「プロにおまかせ」することです。