外壁リフォームの基礎知識

コーキング工事 打ち替えと増し打ちの違いは?正しい施工方法を紹介

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」って何が違うの?

「増し打ち」の方が施工金額が安いって聞くけど、デメリットはないの?

コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」について。文字を見ればなんとなく違いがわかると思います。

本記事では、それぞれの工法についてポイントを掘り下げて解説します。

また、住宅のどの箇所の目地が増し打ちの対応になるのかもイラストで解説します!

コーキングクレームを300件以上見てきた筆者が、正しいコーキング工事の「打ち替え」「増し打ち」について、解説します。

コーキング打ち替え工事

コーキング撤去
コーキング打ち替え

住宅における、外装材同士の目地など、撤去可能な目地のコーキングをカッター等で切り取って、新しいコーキングに打ち替えることです。撤去については理想がありますが、実現場ではなかなかそうはいきません。

撤去ポイント(理想)

はみ出たコーキング
手でコーキングを撤去する
コーキング増し打ちの方法

上記のような施工をすれば、高確率で不具合は発生しないでしょう。ですが、ここまで丁寧に施工する業者は少なく、これはコーキングメーカー側の一方的な指示に他なりません。ここまで丁寧な施工を求めた場合、一般的なコーキングの撤去打ち替え費用も施工期間も倍以上は掛かると思っておきましょう。

現実には、既存のコーキングは多少サイディングに残っていますし、デザインサイディングの凹凸の凹部分のコーキングは、目地が広く取られてコーキングが被されているでしょう。

打ち込みポイント

  • 十分な量のプライマーを塗布することで、密着力アップ!
  • 新規のコーキングの色合わせは、目視で確認!

プライマー塗布はコーキング工事の中でも、一番重要といっても過言ではありません。あるハウスメーカーではプライマーの2回塗りを支持しているところがあるほどです。新築同様、外壁リフォームにおいても、専用プライマーをしっかりと塗布することが、長持ちさせるための最重要事項です。

また、コーキングの打ち替えの場合、既存のコーキングやサイディングは劣化して色が変色している可能性があるため、必ず現在のサイディング色にあったコーキング色を選定しましょう。コーキングメーカーで、色見本が用意されているので、現地での色合わせが必須です。

コーキング増し打ち工事

コーキング撤去はしない
コーキング増し打ち方法

撤去が困難な箇所に、上からコーキングを被せて打つこと。被せるコーキングの厚みが重要です。既存のコーキングが劣化により痩せている場合、多少の打ちしろがあるかもしれませんが、基本的には三角シールでの増し打ちがおすすめです。

三角シールとは?

増し打ちの際、目地に打ちしろがないので、三角形にコーキングをすること。厚みが薄くならないように表面はある程度の幅が必要です。これによって、既存のコーキングが多少傷んでいたとしても、三角シールで防水が可能となります。

増し打ち前のポイント

  • 施工前の洗浄が大切!コーキング表面の劣化部分は可能な限り取り除くこと。
  • 汚染を抑制するプライマーを使用する(任意)

増し打ちの場合、既存のコーキングに被せるようにコーキングを打ちます。そのため表面が汚れていたり、劣化がひどい状態だと、しっかり密着しないため、すぐに剥がれてしまう恐れがあります。洗浄と劣化部分の除去必ず行ってもらいましょう。

また、既存のコーキングに可塑剤(かそざい)という成分が含まれていた場合、その成分が増し打ちしたコーキングに移行し、ベタつくことがあります。これによって、コーキングにチリやほこりが付着し、汚れてしまいます。

これを防ぐために、ブリードオフプライマーという特殊プライマーを使用することで、可塑剤の移行を遅らせることが可能です。

標準仕様でブリードオフプライマーを使用する業者もいますが、普段仕様しない職人の場合、追加費用を請求されるでしょう。

どこが打ち替え?増し打ち?

基本的に外壁材同士の目地の場合は打ち替えが可能です。ですが、雨どいがちょうどコーキングの前にきた場合、打ち替えが困難なこともあります。

入角軒下サッシ周りに関しては、通常は増し打ちで対応します。既存のコーキング撤去が困難で、周辺部材を傷つけてしまう恐れがあるためです。

まとめ

  • 基本は打ち替え
  • 増し打ちは三角シール推奨
  • 入角、サッシ周り、軒下は増し打ち

外装のコーキング工事をDIYでする場合、十分注意してする必要があります。基本的にはプロにお任せした方が良いです。

はしごから落ちたり、撤去の時に誤って他部材を傷つけてしまったり、取り返しのつかないことになります。

手間や材料コストを抑えるため、全て増し打ちで対応する業者もいます。正しい知識をつけて、手抜き工事から身を守りましょう

  • この記事を書いた人

nora913

外壁リフォームに携わる製品の営業を7年目。外壁、防水、塗装に関するクレームでの現場調査件数は300件以上。100社以上のリフォーム業者や塗装業者、防水業社へアプローチ。日本シーリング協会が発行する「シーリング技術管理士」取得。
兼業ライターとしても活動中。

-外壁リフォームの基礎知識
-,