新築

新築でも発生するコーキングの不具合6選(施工不良と立地環境)

え!なんで3ヶ月前に引き渡したばかりのマイホームのコーキングが剥がれてるの?

僕の家も半年で壁に白い粉がふき出したんだけど...僕は引き渡し日にコーキングをよくみたら、仕上がりが雑すぎて絶望したよ...

僕は引き渡し日にコーキングをよくみたら、仕上がりが雑すぎて絶望したよ...

新築時や引き渡し後1年未満でもコーキングの不具合は発生します。立地環境や製品による不具合や施工不良が原因です。

今回は、築1年未満で発生しやすい不具合を6つご紹介します。

あなたのマイホームは大丈夫ですか?


コーキングクレーム300件以上に対応してきた営業マンが、不具合事例と引き渡し前のチェックポイントについて解説します!

定期的に確認し、本記事のような症状が出ている場合はすぐに元請けに連絡してみてください。

立地条件や製品によるコーキング不具合

日当たりが良い。近くに交通量の多い道路がある。線路が近い。など、立地条件によってコーキングの不具合が発生するケースも少なくありません。代表的な3選をご紹介します。

コーキングの膨れ

膨れたまま引き渡しすることは少ないですが、多くのコーキング業者を悩ませる不具合です。

とあるメーカーのサイディングは、サイディングの重さを軽くするために、内部に穴が開けられており、この穴がちょうど小口にきてしまいます。この穴をコーキングで密閉してしまうと、穴の中の空気が膨張し、空気が外に出ようとします。その際、コーキング内部はペースト状のため、空気がコーキング側へ移行し、膨らんでしまいます。

すると、目地が膨らんでしまい、見た目を損なってしまいます。

対策はそのサイディングメーカーの純正ハットジョイナーを使用するしか方法はありません。ですが、純正ハットジョイナーの価格が高いため、使用する業者は少ないのが現状です。

塗膜剥離

サイディングをカットした際やサイディングを運ぶ際にぶつけてしまった際に、サイディングがかけたりすることがあります。

少しの欠けの場合は、タッチアップ塗料を使用して、補修します。

この時、本来コーキングが接着する小口面に塗料を塗ってしまうと、コーキングが塗料に密着してしまうため、動きが加わった際、塗料がサイディングと剥がれてしまうことで、剥離したようになってしまいます。これを塗膜剥離といいます。

しわ(切れ)

黒や紺色などの濃色のサイディングで発生しやすい不具合で、コーキング打設後、コーキングがある程度固まる前に大きい動きが加わると、真ん中にシワがよってしまうことがあります。これを動曝と呼びます。

白やベージュのような淡色のサイディングに比べ、濃色のサイディングは日光による熱を吸収するため、熱膨張が激しい傾向にあります。よって目地の拡大収縮が大きくなってしまいます。そのため濃色のサイディングの方が、この不具合の発生率は高まります。

施工不良によるコーキング不具合

施工不良といっても故意的なものではなく、ヒューマンエラーで発生してしまうものが多くあります。しかし、工期の問題でコーキング作業におけるの大事な工程を省いたことで発生する不具合も0ではありません。

また、コーキングの仕上がりは作業者の腕によってばらつきがあるため、運要素もあるかもしれません。

剥離

コーキング不具合の中で最も多いのが、この剥離です。原因のほとんどはプライマーと呼ばれるのりの塗りむらやかすれが原因です。しかし、中にはプライマーを塗らない業者もいるため、数年で全面のコーキングが剥離している現場も少なくありません。

剥離は最悪の場合、雨漏りにつながってしまうこともあるため、早期発見と迅速な補修が必要となってきます。

白化

目地側の白化

濃色のサイディングで発生しやすい不具合です。コーキング業者は作業中に誤って外壁にコーキングを付着してしまうことがあります。すぐに綺麗に拭き取れば問題ありませんが、拭き取りが甘かったり、サイディングの柄の目が細かいと綺麗に拭き取ることができません。

そうなると、拭き取り切れなかったコーキングが紫外線により劣化し、白く粉をふきます。濃色のサイディングであればすぐに目立つため、美観を損なうこととなります。

また、マスキングテープの養生時に目地から極端に離れてしまうと、目地際が薄膜になってしまい、薄膜部分が早期に劣化し、白化することもあります。

ひげ(仕上げが雑)

凹凸のあるデザインサイディングの場合、この現象が多くみられます。マスキングテープの圧着が甘いことが原因となります。

また、近年のサイディングは表面処理グレードが高くなっているため、マスキングテープがつきにくいことも原因の1つです。

しっかりと作業に時間をかけることで発生を防ぐことができますが、現状のコーキング業社の工事単価は安価なため、スピードが重視されます。よってひげが発生してしまう現場が増えてきています。

また、このひげは防水性能上の問題はなく、ひげ部分は経年劣化でなくなるため、目立つ箇所(玄関周りなど)以外の処理は不要ともいえます。

引き渡し前のコーキングチェックポイント

1.ひげが少ないか確認する

特に玄関周りや、家の顔となる正面部分。気になる場合は引き渡し前に元請けへ連絡。


2.壁に付着物がないか確認する

コーキングの付着や拭き取りが甘い箇所がないかチェック


3.コーキングのきわを指で押してみる

しっかりとプライマーが塗布されている場合やタッチアップが小口に塗られていない場合、きわを押してもコーキングが剥がれることはありません。もし剥がれる場合は複数箇所押してみて、同様の剥がれが出る場合は危険信号。元請けへ調査を依頼してもらいましょう。


4.目地際のコーキングを確認する

濃色サイディングの場合は特に注意して確認すること。


5.コーキングの中央にシワがないか確認する

見た目を損なうだけでなく、早期で切れる可能性があります。


6.使用された材料を把握しておく

不具合が発生した際、なぜ発生したかを把握する必要があります。残念ながら元請けはコーキングに詳しくない人が多いため、曖昧な回答の場合はメーカーに直接問い合わせるのも1つの手です

まとめ

  • 引き渡し前、購入前の確認が必要
  • 定期的(できれば1ヶ月おき)にチェックする
  • できるだけ材料指定、施工について指摘しておく

元請けによっては、引き渡し前のチェックが厳しいところがあったり、定期点検を行ってくれるところもあります。

コーキングの材料や正しい施工方法を理解し、未然にクレームを防ぎましょう。

材料についてはコチラ

施工についてはコチラ

  • この記事を書いた人

nora913

外壁リフォームに携わる製品の営業を7年目。外壁、防水、塗装に関するクレームでの現場調査件数は300件以上。100社以上のリフォーム業者や塗装業者、防水業社へアプローチ。日本シーリング協会が発行する「シーリング技術管理士」取得。
兼業ライターとしても活動中。

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