【外壁コーキングとは】住宅用コーキングの種類と防水について

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いなり

戸建住宅の外装に詳しい、住宅資材のメーカー勤務8年目のサラリーマンです。戸建住宅の新築、改修について発信しています。特に外壁(サイディング)やシーリング(コーキング)のニッチな内容が得意です。わたし自身5年前に戸建住宅(建売)を購入し、そのとき気になった点や大変だったことをまとめて発信しています。

外壁コーキングってなんのためにあるの?壁だけでいいじゃんって思うんだが。

コーキングで防水って聞くけど、あんなので雨を防げるの?

住宅にコーキングは必要不可欠です。もちろん防水の役割をしっかり果たしているので、室内への雨の侵入を防いでいます。

でも役割は防水だけではないのです。

コーキングは住宅のさまざまな箇所で使用されています。

特に目立つ箇所、多く使用されている箇所としては、外壁の継ぎ目やサッシ廻りです。

ここでは、コーキングがなぜ必要なのか。どんな種類があるのか。細かく解説していきます。

外壁コーキングとは

コーキングプロ

外壁コーキングの役割は以下の通りです。

外壁の隙間に充填する防水材

柔らかいゴムで動きに追従

外壁やサッシとの取り合い緩衝材として活躍

見た目は地味ですが、住宅になくてはならない防水材です。

近年少しずつ認知されてきていますが、まだまだ一般的な認知度は低く、軽視されがちです。

しかしコーキング選びを間違うと、最悪の場合雨漏りの原因となってしまう可能性があります。

シーリングとの違いは

建築業界で呼ばれるコーキングとシーリングは同じものを指します。

年代や業種によっても呼称はさまざまで、シーリング材やシール、シーラントとも呼ばれます。

建築業界以外では電車やバス、船などの止水剤でコーキングがつかわれています。

外壁コーキングの役割

コーキング箇所

現在戸建て住宅で使用される外壁8割近くは「サイディング」と呼ばれる外壁材が使用されています。

サイディングを使用した住宅にはサイディング同士の間やサッシやなどの開口部に隙間ができるため、コーキングは必要不可欠となってくるのです。

では、外壁コーキングはどのような役割をになっているのか見ていきましょう。

防水性能

目地に充填されたコーキングは、硬化してゴムになります。

外壁やサッシ、軒天井などのさまざまな部材と接着し、住宅室内への雨水などの浸入を防ぐ役割があります。

緩衝材として機能

住宅では、気候変化による外壁材の伸縮や地盤の揺れ、住宅に使用された木材の収縮などによって動きが発生します。

コーキングはこういった動きの緩衝材の役割を担っています。

仮に外壁材にコーキングがない場合

外壁材の取り合いに隙間ができる。

外壁材同士がぶつかり合って割れてしまう。

などの問題が発生します。

昨今では、見た目を向上させるため、あえてシーリングを使用しない外壁があります。

それを「シーリングレス(コーキングレス)サイディング」と呼びます。

メーカー別にそれぞれまとめてますので、ぜひ参考にして見てください!

外壁コーキングの種類

コーキングの種類は下記のような、「樹脂」によって決まります。

シリコン、変成シリコーン、ポリウレタン、アクリル、ポリサルファイド......etc

現代の戸建て住宅では変成シリコン系(変成シリコーン系)かポリウレタン系のコーキング剤が使用されるのが一般的です。

戸建て住宅では1成分系呼ばれる、空気中の水分と反応して表面からじわじわと硬化する湿気硬化型」のコーキング剤が使われます。

変成シリコン(変成シリコーン)

シリコンという名前ですが、成分的にはウレタン樹脂になります。

ウレタンと比較して、密着性や耐久性(ゴム弾性)は劣りますが、

比較的紫外線に強く、扱いやすいことから使われることが多いです。

全国の6割近くの住宅で、変成シリコン系のコーキング剤が使われています。

ポリウレタン

部材との密着性や耐久性(ゴム弾性)に優れています。また、塗料との付着性が良好です。

ポリウレタン樹脂は紫外線に弱いため、直接あたってしまうと早期に劣化してしまいます。

なので、ポリウレタン樹脂のコーキングを使用する場合は、コーキングの上に塗装するのが一般的です。

※例外として、オート化学工業が製造販売している「ネオウレタン」コーキングは、ポリウレタン樹脂にもかかわらず、紫外線にも強い性能を持っています。詳しくは下記記事で紹介しています。

外壁コーキングの必要性能

サイディングに使用される場合、4つの性能がバランス良く必要です。

コーキングの耐久性

サイディング目地の拡大や収縮に追従するためのゴム弾性や繰り返しの動きに対する強さのことでサイディングとコーキング剤の密着力(接着力)も含まれます。

また、経年でのゴム弾性の維持(物性保持率)も耐久性の部分につながってきます。

一般的にはJIS(日本産業規格)という国家標準で定められており、9030、8020など数字で区分分けされています。

コーキングの耐候性

太陽光による紫外線や雨、風などの外的要因に対する強さのこと。コーキングの性能と目地の厚みで性能が変わってきます。

塗り替え工事等でコーキングの上に塗装をする場合、紫外線などの外的要因は塗料に遮断されるため、耐候性は特に必要はありません。

コーキングの意匠性

木目調やレンガ調など、多様なデザインの外壁材に馴染む色数が必要。できるだけ外観を邪魔しないようにコーキングメーカーは200〜300色近くの色を準備しています。

早期で色褪せてしまうもの、白くなってしまうものはNG×

コーキングの塗装性

コーキングの上から塗装をしたときの塗料との密着力のことで、業界では「相性」と呼ばれることが多いです。塗装をする場合、ノンブリードタイプと呼ばれる流出成分のない(成分が流出しにくい)コーキングを選ばなくてはいけません。

以上4つの性能を理解していないと、さまざまな劣化につながってしまいます。

長寿命外壁コーキング

一般的なコーキングの製品の寿命は7年〜10年程度ですが、外壁や塗料の長寿命化もあり、コーキング剤も長寿命製品が求められるケースが増えてきました。

そこで、よく使用されている「長寿命シーリング」を下記にまとめてみました。

製品名メーカー樹脂容量(1本)価格
モノイチ
公式HP
期待寿命
カタログ
公式H P
H100サンライズ変成シリコン333mlモ 1080円30年
オートンイクシードオート化学ウレタン320mlモ 979円30年
スーパーKMEWシールKMEW変成シリコン600mlモ 3290円(15年保証)
プラチナシールニチハ変成シリコン500ml公 4070円(15年保証)

※塗装下地には不向きな物が含まれています。

長寿命が期待できますが、材料価格一般品の近くになります。

まとめ

コーキングは見た目は地味ですが、住宅の美観維持、防水というの大きな役割を担っています。

室内への雨水浸入を防ぐ

動きに柔軟に追従

部材同士の緩衝材

また、種類によって適材適所や寿命が変わるため注意が必要です。

特に塗装が上に乗っかる場合は、ノンブリードタイプのコーキングを選ぶようにしましょう。

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