外壁リフォームの基礎知識

【ニチハ サイディングフュージェ】シーリングレスサイディングのデメリットは?

国内の戸建て住宅における、窯業系サイディングの使用率が約8割の中、ここ数年でシーリングレスサイディングが増えてきています。

ニチハがシーリングレスサイディングのフュージェの販売に注力しはじめて以降、工務店やサイディング施工店へ訪問した際には、ほとんどの客先でフュージェのカタログやサンプルを目にしました。

また、一般消費者に向けてテレビCMを放送していたことを考えると、ニチハのフュージェに対しての本気度がうかがえます。

今や、フュージェを標準採用している大手ビルダーがいるほど、市場規模を拡大しているのです。

住宅を建てる際、まず進められるシーリングレスサイディングのフュージェについて、メリットとデメリットなどわかりやすく解説しています。

これまで100社以上のビルダーや工務店に営業をしてきた筆者が、ニチハのフュージェと純正シーリング材のプラチナシールについて解説していきます。

外壁選びに迷っている方の参考になれば良いなと思います。

シーリングレスサイディングとは

サイディング比較画像

シーリングレスサイディングという名前の通り、本来サイディングの継ぎ目に作る、シーリング目地がないサイディング住宅のことです。

シーリングとは、住宅外装の継ぎ目に使用する防水材です。

シーリング(コーキング)についての詳細は以下の記事にまとめておりますので、ご一読ください。

シーリングレスサイディングのメリット

シーリングレスサイディングにした時のメリットは

  1. コーキングレスによる仕上がりの美しさ
  2. 高耐候な表面塗装によるメンテナンスコストの削減

上記2点が挙げられます。

コーキングレスによる仕上がりの美しさ

コーキングレスサイディングの施工例
ニチハ公式HPより抜粋

コーキングがないと外観の仕上がりは美しくなりますね。継ぎ目が目立たないので、外壁に一体感が生まれます。遠目で見ても、近くで見てもどちらでも綺麗に見えるのは嬉しいですね!

特にデザインサイディングの場合、コーキングは表面イメージ色が選ばれるケースが多いので、そういったデザインの場合、目地のコーキングが目立ってしまうので、目地自体がないほうがいいですね。

逆に、下記写真のようなサイディングの柄に目地模様がデザインされているものの場合、シーリング目地があった方が馴染むパターンもあります。(フュージェではないですが...)

デザインサイデイング例
ニチハ公式HPより抜粋

高耐候塗料採用によるメンテナンスコストの削減

塗料

外観のメンテナンスサイクルを伸ばすことでコスト削減を謳っています。と言うのも、一般的なコーキングの場合5〜10年で劣化が進行してしまうため、改修工事が必要となってきます。

ですが、シーリングレスサイディングの場合、基本的には目地がないため、サイディングの寿命=外装の寿命となります。さらにシーリングレスサイディングの場合、高耐候(紫外線に強い)塗料を外壁表面に採用しているので、初めから長寿命スペックを持っています。

シーリングレスサイディングのデメリット

シーリングレスサイディングにした時のデメリットはメリットの裏返しみたいなもです。

  1. 1.経年で隙間ができる(模様がずれる)場合がある
  2. 2.結局コーキングを使用する箇所がある

以上の2点ですね。

経年で隙間ができる(模様がずれる)場合がある

日中のサイディングの動き
夜間のサイディングの動き

施工時に隣合うサイディングの柄を合わせないといけないので熟練した施工技術が必要となります。

また、ピタッと合わせたとしても、経年で隙間が発生することがあります。サイディングは季節や気温、湿度などよって、膨張と収縮が発生します。

そうなると、夏場にはサイディング間に隙間が生じ、冬場にはなくなる。といったことが起こる可能性があります。本来その動きに追従している緩衝材がコーキングなので。

こういった隙間は淡色系(白系)の凹凸が少ないサイディングだとより目立ちます。

結局コーキングを使用する箇所がある

コーキングの画像

窓やドアなどの開口部呼ばれる箇所や出隅、入隅部にコーキングが使用される場合があります。

また、軒天と壁の取り合いにはコーキングが使用されます。

外壁同士のコーキングに比べると、劣化がしにくい箇所ですが、劣化しないわけではありません。結局コーキングが劣化して、メンテナンス費用がかかってしまうことが考えられます

せっかく外壁同士の目地をなくしたのに、出隅部分にコーキングがあると余計に目立って気になる人もいるかもせれません。

出隅・入隅とは

壁などの2つの面が、ある角度で出合う外側の場合は出隅。内側の場合は入隅という。

シーリングレスサイディング製品【Fuge(フュージェ)】について

今勢いのあるシーリングレスサイディング【Fuge(フュージェ)】の製品特徴を見ていきましょう。

また、独自のセット保証や純正シーリングの「プラチナシール」についても解説します。

製造メーカー【ニチハ】

窯業系サイディングメーカーで、KMEWと並ぶサイディングメーカー最大手です。

国内のみならず、海外にも輸出しており、その他屋根材や外観装飾部材の製造販売も行っています。

プラチナシール(純正シーリング材)

ニチハの純正シーリング材で、超高耐久高耐候低汚染の性能を持っています。

近年、純正シーリングの採用するビルダーや工務店が増えてきており、よく目にするようになりました。

プラチナシールの製品性能については、下記記事にて他社シーリングとの比較をまとめています。検討中の方は、知っておくべきことを記載していますので、ぜひご一読ください。

シーリングレスサイディング フュージェの特徴

四方合いじゃくり

左右接合部にシーリング目地が入らないため、柄に合わせた自然な継ぎ目で一体感のある壁面を演出できる。

四方合いじゃくりの説明
ニチハ公式H Pより抜粋

ドライジョイント工法

専用部材を使用することで、出隅や入隅、サッシ周りなどもシーリングレスで施工が可能に!

換気口周りなど以外は、完璧なシーリングレスで一体感アップ。

ドライジョイント工法解説
公式HPより抜粋
ドライジョイント工法解説2
公式HPより抜粋

プラチナコート.プラチナコート30

有機塗料と無機塗料の配合バランスを考え、両方の塗料のデメリットを補う形で実現させた超高耐候塗料を採用することで、色あせを軽減。

通常10〜15年後メンテナンスが必要だが、その期間を大幅に伸ばすことができる。

プラチナコートの役割
公式HPより抜粋

マイクロガード

セルフクリーニング効果。雨でサイディングに付着した汚れを洗い落とせる。

マイクロガードのメカニズム
ニチハ公式H Pより抜粋

シーリングレスサイディング フュージェの保証

外壁単体の保証は一般的には10年の変色、褐色です。

ですが、フュージェ(ニチハ)の保証について、独自のセット保証を打ち出しているので詳しく見ていきましょう。

Wプラチナ(ダブルプラチナ)

ニチハ外壁(特定のグレード)プラチナシール(純正シーリング)orドライジョイント工法をセットで採用することで、

外壁の保証の延長シーリング材の保証に対応してくれるセット保証のことです。

フュージェの場合、塗装仕様がプラチナコートの場合とプラチナコート30場合で保証期間が変わってきます。詳しくは下記表にまとめました。

ニチハ保証について外壁保証シーリング保証条件
Wプラチナ3030年(変色/褐色)15年(凝集破壊/白化)プラチナコート30

プラチナシールorドライジョイント工法
Wプラチナ15年(変色/褐色)15年(凝集破壊/白化)プラチナコート30

プラチナシールorドライジョイント工法
外壁単体10年(変色/褐色)使用されたシーリングに準ずるニチハ外壁の場合

公式HPを見ると、上記条件で長期保証が得られるように思えますが、保証条件、保証内容についてしっかりと確認する必要があります!

セット保証で知っておくべきこと

  • ・一般品より高額な純正の同質出隅.留付け金具(金具.ビス.釘.スターター)を使わなければならない。
  • ・プラチナシールを使うが、シーリングは30年保証ではない。
  • ・補償金額はある一定期間から減額される
  • ・製品価格の保証のみで工事費用や足場費用等の施工手間代は自己負担

補償方法、内容について

外壁(プラチナコート30の場合)

不具合部品の補修、代替製品の無償提供、不具合部品の製品価格の返金のいずれか。

工事費用や、足場代などの施工手間代は自己負担

20年目以降は、不具合部の製品価格の50%のみの補償

さらに毎年5%ずつ減額されていく。

補償額の減少

プラチナシール

工事費用や、足場代などの施工手間代は自己負担

10年目以降は、不具合部の製品価格の50%のみの補償

さらに毎年10%ずつ減額されていく。

  • 不具合製品のみの補償、工事にかかる施工手間賃や足場費用などは自己負担になる。
  • セット保証は21年目には補償額が半額、プラチナシール保証は11年目から補償額が半額になり毎年補償額が減っていく。

まとめ

メリットとデメリット

シーリングレスサイディングのメリット・デメリット

メリット

  • シーリング材がないので外観が美しい!
  • シーリング材の劣化もなく、外壁には高耐候塗料を採用しているためメンテナンスサイクルを伸ばすことができる!

デメリット

  • 結局コーキングを使用しなければならない場合がある。
  • 隙間ができて目立ってしまう。一体感がなくなる。

シーリングレスサイディング フュージェのメリット・デメリット

メリット

  • 純正シーリング(プラチナシール)とセットで長期保証獲得
  • ドライジョイント工法で出隅、入角、サッシ周りもシーリングレスに!一体感を演出
  • 超耐候塗膜で外壁の綺麗が続き、メンテナンスコストを抑えることができる

デメリット

  • 補償金額がある一定期間から減額される。そもそも製品保証のみで、工事費用は自己負担
  • ドライジョイント工法で使用する部材が高額/純正品が高額

シーリングレスサイディングによる隙間、一般サイディングのシーリング劣化。それぞれにリスクがあります。極力リスクを下げるためにできることを発信していければと思っています。

また、この機会に他社サイディングメーカーの製品も見てみてはいかがでしょうか。

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  • この記事を書いた人

nora913

外壁リフォームに携わる製品の営業を7年目。外壁、防水、塗装に関するクレームでの現場調査件数は300件以上。100社以上のリフォーム業者や塗装業者、防水業社へアプローチ。日本シーリング協会が発行する「シーリング技術管理士」取得。
兼業ライターとしても活動中。

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