え!なんで3ヶ月前に引き渡したばかりのマイホームのコーキングが剥がれてるの?
うちは半年で目地に白い粉がふいてきた…これって施工不良?それとも普通のこと?
僕は引き渡し日にコーキングをよく見たら、仕上がりが雑で"ひげ"だらけ…新築なのにこんなに下手なもの?って絶望したよ。
その不安、めちゃくちゃ分かります。
結論から言うと、新築・引き渡し後1年未満でもコーキングの不具合は普通に起こります。
原因は大きく分けて「立地環境や製品によるもの」と「施工不良によるもの」の2つ。
施工不良かどうかの見分け方さえ押さえれば、慌てず正しく動けます。
この記事は、戸建ての外壁サイディングの目地コーキングの話です。
住宅資材メーカー勤務8年目で、自分自身も建売を買って同じ悩みを経験し、これまでコーキングのクレーム300件以上に対応してきた立場から、新築で起きやすい不具合と、引き渡し前のチェックポイントを正直にお話しします。
今回ご紹介するのは、築1年未満で発生しやすい不具合6つです。
この記事を読むメリット
- あなたの家の症状が「施工不良」か「仕方ないもの」か見分けられる
- 引き渡し前にチェックすべき6つのポイントが分かる
- 不具合が出たとき、誰に何を伝えればいいかが分かる
お風呂・室内のコーキングの場合
あなたのマイホームは大丈夫ですか?
定期的にチェックして、本記事のような症状が出ていたら、すぐに元請けへ連絡してみてくださいね。
立地条件や製品によるコーキング不具合

日当たりが良い、交通量の多い道路が近い、線路が近い…。こうした立地条件が原因で不具合が出るケースも少なくありません。これは施工した人の腕とは関係なく起きるもの。代表的な3つを見ていきましょう。
コーキングの膨れ

膨れたまま引き渡されることは少ないですが、多くのコーキング業者を悩ませる不具合です。
一部メーカーのサイディングは、軽量化のために内部に空気の通り道(穴)があり、これがちょうど小口にくることがあります。
この穴をコーキングで密閉してしまうと、中の空気が温度で膨張して外に出ようとする。
このときコーキングはまだペースト状なので、空気がコーキング側へ移動して目地が膨らんでしまうんです。
結果、見た目を損ねてしまいます。対策は、そのサイディングメーカーの純正ハットジョイナーを使うこと。
ただ純正品は価格が高いため、使う業者が少ないのが正直なところです。
塗膜剥離


サイディングをカットしたり運んだりするとき、ぶつけて角が欠けることがあります。
小さな欠けはタッチアップ塗料で補修するのが一般的。
ここで問題になるのが、本来コーキングが接着する小口面に塗料を塗ってしまうケース。
コーキングが塗料の膜にくっついてしまうため、動きが加わると塗料ごとサイディングから剥がれ、剥離したように見えます。これが塗膜剥離です。
しわ・割れ(切れ)
「新築なのにコーキングが割れてる…」という相談は、けっこう多いです。
新築1年未満で起きる割れ・切れの多くは、経年劣化ではなく硬化前の動きか施工方法が原因。
まずは"しわ"から見ていきましょう。
黒や紺などの濃色サイディングで起きやすいのが、目地の真ん中にシワが寄る現象。
コーキングを打った後、ある程度固まる前に大きな動きが加わると発生します。
濃色は日光の熱を吸収しやすく、淡色より熱膨張が大きい傾向にあります。
目地の伸び縮みが大きくなる分、濃色サイディングほどこの不具合の発生率が高まるというわけです。
シワが進むと、やがて真ん中から切れ・割れにつながることも。
見た目だけの問題に見えても、放置すると早期に切れる可能性があるので、気になる場合は元請けに相談しておくのが安心です。
施工不良によるコーキング不具合

施工不良といっても、わざとではなくヒューマンエラーで起きるものが大半です。
とはいえ、工期の都合でコーキングの大事な工程を省いたことで起きる不具合も、ゼロではありません。
仕上がりは作業者の腕によってばらつきが出るため、正直なところ"運"の要素もあります。だからこそ、自分でも見分けられる知識を持っておくと強いんです。
剥離(剥がれ)

コーキング不具合でいちばん多いのが、この剥離(剥がれ)です。
原因のほとんどはプライマー(接着剤)の塗りむら・かすれ。
中にはプライマーを塗らない業者もいて、数年で全面が剥がれている現場も見かけます。
もう一つ知っておきたいのが、三面接着という施工ミス。
本来コーキングは両側のサイディングだけにくっつく二面接着が正解で、奥の下地にはくっつかないよう、ボンドブレーカーやバックアップ材といった絶縁材を入れます。
ここを省いて奥まで接着(三面接着)してしまうと、サイディングが動いたときコーキングが強く引っ張られ、裂け・割れにつながるんです。
剥離は最悪の場合雨漏りにつながることもあるため、早期発見と迅速な補修が大切です。
白化・汚れ(黒ずみ)

「新築なのにコーキングが汚い・白い」という症状にも、いくつか原因があります。
まず濃色サイディングで起きやすいのが、作業中に外壁へ付いたコーキングの拭き残し。
すぐ拭けば問題ありませんが、拭き取りが甘かったり柄の目が細かいと取り切れず、残ったコーキングが紫外線で劣化して白い粉をふきます。
濃色だと特に目立ち、美観を損ねます。
また、マスキングテープを目地から離して貼りすぎると、目地際が薄膜になり、その部分だけ早く劣化して白化することもあります。
もう一つ、黒ずみやベタつきの形で出るのがブリード現象。
コーキングに含まれる可塑剤がにじみ出て、汚れと反応して変色する症状です。
対策は、可塑剤の移行が起きにくいノンブリードタイプの材料を使うこと。どの材料が使われたか把握しておくと、原因の切り分けがしやすくなります。
ひげ(仕上げが雑・下手に見える)

「仕上がりが雑」「下手に見える」と感じる原因の多くが、このひげです。
コーキングの縁から細い糸状の余りがはみ出した状態で、凹凸のあるデザインサイディングで特に目立ちます。
原因はマスキングテープの圧着の甘さ。
近年のサイディングは表面処理のグレードが上がっていて、マスキングテープが付きにくいことも一因です(2026年時点)。
しっかり時間をかければ防げますが、コーキングの工事単価が安くスピード重視になりがちなため、ひげの出る現場が増えています。
ただし、このひげは防水性能上の問題はなく、経年で取れていく部分でもあります。
なので、玄関まわりなど家の顔になる目立つ箇所以外は、神経質に直さなくても大丈夫。
気になるところだけ元請けに相談すればOKです。
引き渡し前のコーキングチェックポイント6つ

不具合を早く見つけるコツは、引き渡し前のチェック。難しくないので、この6つだけ押さえておきましょう。
1.ひげが少ないか確認する
特に玄関まわりや、家の顔になる正面。気になる場合は引き渡し前に元請けへ連絡を。
2.壁に付着物がないか確認する
コーキングの付着や、拭き取りの甘い箇所がないかチェック。濃色サイディングは特に念入りに。
3.コーキングのきわを指で押してみる
プライマーがちゃんと塗られていれば、きわを押しても剥がれません。もし剥がれるなら複数箇所を押してみて、同じように剥がれるなら危険信号。元請けに調査を依頼しましょう。
4.目地際のコーキングを確認する
薄膜になっていないか。濃色サイディングの場合は特に注意して見てください。
5.コーキングの中央にシワ・割れがないか確認する
見た目を損なうだけでなく、早期に切れる可能性があります。
6.使用された材料を把握しておく
不具合が出たとき、原因の切り分けに必要です。元請けはコーキングに詳しくない人も多いので、回答が曖昧なときはメーカーに直接問い合わせるのも一つの手です。
新築のコーキングに関するよくある質問
新築なのにコーキングが剥がれる・割れるのは施工不良ですか?
その可能性は高いです。新築1年未満の剥がれ・割れの多くは、プライマーの塗り忘れや三面接着といった施工不良が原因とされます。指で押して剥がれる、複数箇所で同じ症状が出る場合は、元請けに調査を依頼しましょう。
コーキングの「ひげ」は直すべきですか?
防水性能上の問題はなく、経年で取れていくため、目立つ箇所以外は必ずしも直す必要はありません。ただし玄関まわりなど家の顔になる場所は、気になるなら引き渡し前に元請けへ相談するのがおすすめです。
お風呂(室内)のコーキング剥がれも同じ原因ですか?
室内(浴室・洗面など)のコーキングは、湿気やカビ、下地の動きなど外壁とは事情が異なります。原因と対処は別記事で解説しているので、室内の症状はそちらを参考にしてください。
コーキングが汚い・下手なとき、どこに連絡すればいいですか?
まずは家を建てた元請け(ハウスメーカー・工務店)へ。使われた材料名を控え、症状の写真を撮って伝えるとスムーズです。回答が曖昧な場合は、材料メーカーに直接問い合わせるのも有効です。
まとめ

- 引き渡し前・購入前のチェックが大事
- 定期的(できれば1ヶ月おき)に確認する
- できるだけ材料指定し、施工について指摘しておく
元請けによっては、引き渡し前のチェックが厳しかったり、定期点検をしてくれるところもあります。
コーキングの材料や正しい施工方法を理解して、未然にクレームを防ぎましょう。
もし「これは施工不良かも」と感じたら、まずは元請けへ。それでも解決しないときや、補修業者を自分で探したいときは、こちらも参考にしてください。
使用する材料についてはコチラ
正しい施工についてはコチラ
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