外壁塗装における火災保険の申請条件ともらえる費用について

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火災保険を適用して外壁塗装をしよう

いなり

戸建住宅の外装に詳しい、住宅資材のメーカー勤務8年目のサラリーマンです。戸建住宅の新築、改修について発信しています。特に外壁(サイディング)やシーリング(コーキング)のニッチな内容が得意です。わたし自身5年前に戸建住宅(建売)を購入し、そのとき気になった点や大変だったことをまとめて発信しています。

ラビちゃん

台風の影響で外壁と屋根が破損していた。適用できる保険はある?

ガマくん

こないだの強風でカーポートが割れてしまった...修理にいくらかかるんだろう。

災害による外壁や屋根、雨樋やカーポートなどの破損は、火災保険を申請することで保険金がもらえるかもしれません。

保険の種類によっては、水のトラブルや生活トラブルにも適応できるものもあるのです。

ラビちゃん

え...火災保険が利用できたの?もう補修を依頼して直してしまったよ...

そんな方でも大丈夫!記録を残しておけば、補修後でも火災保険を適用できることがあります。

火災保険の種類や適用条件、申請の流れから注意点まで網羅的に解説しています。

災害での損害は火災保険を適用して無料にできるかもしれません!ぜひ最後までご覧ください。

火災保険が適用される条件

災害

外壁塗装に火災保険が適用される条件は「災害による損害」と断定されたときで、損害対象は加入している保険によって異なります。

下記より詳しく見ていきましょう。

災害による損害

火災や台風などの災害によって、住宅が損傷した場合に火災保険が適用されます。

保険のグレードによって補償される損害が異なってきますので、加入されている火災保険証書をご確認ください。

火災保険で補償対象になった例

・ひび割れ

例:台風による飛来物の衝突による外壁のひび割れ

・雨樋の破損

例:台風によって雨樋が外れた

・屋根に穴が空いた

例:ひょうによる屋根の破損

また、被害から3年以内の申請でなければ補償をうけることができません。逆に言えば3年以内であれば、工事後でも申請が可能です。



ひび割れについては、下記記事にで詳細にまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。

外壁ひび割れの補修費用相場 我が家のサイディングは無料で直せる?

加入している保険による

基本補償に含まれている補償は「火災」「落雷」「破裂」「爆発」のみです。

「風災」「水災」「水濡れ・外部からの衝突」「盗難」「破損・汚損」など、プラスでつけるパターンが多いので、加入している保険の補償内容は必ず確認しておきましょう。

火災保険で外壁塗装したときに支払われる費用

保険支払い費用

一般的には「損害額ー免責金額=保険金」です。

状況によって金額が変わるため、金額を明記することはできません。

例)

台風による被害で35万円の工事が必要になった

免責金額が10万円に設定していた場合、受け取れる保険金は25万円になります。

【35万円(損害額)ー10万円(免責金額)=25万円(保険金)】

仮に損害額が免責金額を超えなかった場合、保険金は支払われません。

免責金額を20万円に設定している火災保険が多かったですが、近年は自分で設定する火災保険も増えてきています。

保険証書を確認しておきましょう。

また、損害前と同等性能にもどす工事費用しか支払われないため、外壁のグレードアップ塗装工事や経年劣化箇所の追加工事費用などは支払われないことを覚えておきましょう。

火災保険の申請 5つの手順

火災保険申請手順

火災保険の申請については以下5つのフローがあります。

保険会社並びにリフォーム業者へ連絡

まずは、損害箇所の詳細報告と申請書類をもらうため、保険会社に連絡を入れましょう。

すると、保険会社から業者に見積書をもらうよう指示されるため、リフォーム業者に見積調査を依頼します。

このとき、依頼した業者に火災保険の申請を検討していることを伝えておきましょう。

現地調査、見積書をもらう

業者の現地調査には必ず立ち会い、損害箇所や発生原因などを説明しましょう。

その後見積書をもらい、申請条件に当てはまる場合は申請準備。

事前に「火災保険の申請検討」を伝えておくことで、必要書類の準備を手伝ってくれることもあります。

必要書類を記入し、保険会社へ送る

必要書類は以下の3点が必要です。

  • 保険金の請求書
  • 補修箇所の見積書
  • 事故の報告書

事故の報告書について

事故の報告書には、損害箇所の写真が必要です。

高所などの損害箇所は個人での撮影が困難なため、現場調査時に業者に撮影を依頼しておきましょう。

また、損害発生日時や状況など細かく記載することが必要です。

鑑定人による現地調査の実施

書類申請後、保険会社が派遣した「損害鑑定人」が現地調査を行います。

損害箇所の確認の上、補償額の決定をするのです。

ここで、申請が却下される場合があるため、注意しましょう。

保険金の支払い

鑑定人の調査で問題がなければ、保険金の支払いがなされます。

一般的には申請から30日以内に指定口座に振り込まれます。

例外として、大規模な災害があった場合は申請数が増えるため、振り込みが遅れることもあります。

火災保険に乗じた詐欺に注意

詐欺に注意

業者選びは慎重に。

「保険を使って外壁塗装が無料でできますよ。」といった誘い文句で、近づいてくる業者には注意しましょう。

残念ですが、火災保険を利用した詐欺業者は少なからず存在します。

実際に発生しているトラブルを2つご紹介します。

詐欺事例①業者任せでを詐欺の共犯

「被害診断から保険金請求まで全てお任せください!」

手間がかからなくて楽だと思い、依頼してしまうと詐欺の共犯になるかもしれません。

経年劣化による損傷を、損害による損害と虚偽で申請されてしまうのです。

場合によっては、業者が外壁や屋根の一部を破壊し、保険申請されることもあります。

詐欺事例②タダで工事ができる

「台風で損害が出ているので必ずタダで工事ができますよ」

加入している保険によって補償がことなるのに「必ずタダ」にはならないはずです。

まずは「確認します。」とすぐ契約することはやめ、保険会社に相談しましょう。

一般社団法人日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意

上記サイトに詳しい詐欺の手口が紹介されています。

怖い手口の動画はこちらから

まとめ

火災保険の適用条件

災害による損害の補修費用が対象

被害から3年以内の申請

保険内容によって補償範囲が異なる

火災保険でもらえる費用

損害額ー免責金額=支払われる保険金

一般的に免責金額は20万円で設定されていることが多いが、近年は自分で設定する保険も増えている。

火災保険の申請方法

保険会社と業者へ連絡

業者による現地調査

見積書と必要書類を提出

鑑定人の調査立ち会い

保険金の受け取り

火災保険を使った外壁塗装詐欺に注意

保険申請を業者任せにしてはいけない

外壁塗装が「必ずタダになる」は疑うこと

いかがでしたでしょうか。

火災保険は火事だけの保険ではなく、災害による損害補修の外壁塗装にも有効です。

条件や加入している保険の内容、詐欺に気をつけて外壁塗装や補修工事の費用を浮かせましょう。

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