シーリングレスサイディングが普及している中、ニチハのフュージェはさまざまなところで耳にしますし、採用されている住宅が多いので、歩いているとすぐ見つかります。
とある大手ハウスメーカーでも採用されているとかいないとか…
それに引き換え、旭トステムの「ガーディナル」はどうでしょう。
正直、外壁メーカーはニチハ、KMEWの2強だと感じます。
ですが、シーリングレスを選ぶ際、同じシーリングレスのフュージェと比較して何が違うのか気になるところですね!
住宅業界の営業で7年勤務、特に現場に出向いて職人と触れ合うことが多い筆者が、ガーディナルの性能を解説します。
損してない?住宅ローンの比較してる?
住宅ローン選びで一番多いパターンは「不動産業者に勧められた金融機関での借り入れ」です。
不動産業者が提携している金融機関へ審査を出して、そのまま借りるケースが一般的になっています。
前提として、不動産業者が提携している金融機関が悪いといっている訳ではありません。
ですが、数千万円ものお金を借り入れる訳ですから、多額の金利を支払うことになります。
それなのになぜ「比較をしないのか」
例えばフラット35で3000万円借り入れたとします。
金利 | 総返済額 |
金利1.8%の場合 | 約3947万円 |
金利1.3%の場合 | 約3735万円 |
差額 | 約212万円 |
0.5%変わるだけで200万円以上もお得になるのです。
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住宅ローン選びに正解を。モゲチェック旭トステム
旭トステム外装株式会社は、サイディングの製造・販売をメインとする会社。AGC株式会社と株式会社LIXILの外装部門を統合して設立。
LIXILグループ会社という位置付け。窯業系サイディングのみならず、金属サイディングや木質サイディング、樹脂サイディング等の取り扱いもある。
余談ですが…
樹脂サイディングはまだまだ普及途上ですが、塩害や凍害に強く、寿命も長い製品です。カナダやアメリカでは50年以上の歴史を持つサイディングです。
カバー工法と呼ばれる、外壁リフォームにも使えるので個人的には今後の展開に期待しています。
ガーディナル(ガーディナルSmart)
メリット
・シーリングレスよる外観の美しさ
シーリングレスのメリットといえばやはり外観の美しさ。アクセントとの色分け部分もスマートな印象に仕上がります。さらにガーディナルは本体接合部、入角、出隅の相じゃくり部分に「カンシキくん」を採用。
カンシキくんとは…新四辺合じゃくり工法専用の機能付き施工部材です。
これにより、出隅、入角、または窓周りにもコーキングが不要。完璧なシーリングレス住宅を実現できます。(軒天、外壁の取り合いにはコーキングが必要)
シーリングレスによるメンテナンスサイクルの延長
仮に板間の目地に一般的なコーキングがあった場合、10年程度でリフォームをしなくてはなりません。
ですが、シーリングレス+強靭な外壁塗膜により、メンテナンスサイクルを伸ばすことが可能です。
外壁単体での色保証15年
「セルフッ素コート」はAGCの開発した超耐候性塗料用フッ素樹脂を採用しており
ニチハ、KMEWが外壁単体で10年保証なのに対して、旭トステムは15年保証と業界最長保証。保証内容は変色、褐色。
また、KMEWの光セラと同様に外壁表面には親水機能があるため、セルフクリーニング効果があります。
ケイミューの光セラについてはこちらの記事を参照ください。
さあらにセルフクリーニングに加えて、防カビ防藻機能もあるため、綺麗が長持ち!
デメリット
サッシの種類や収まりによっては入角やサッシ周りには結局コーキングが必要な場合がある
カンシキくんが使えない仕様の場合、サッシ周りや入角、出隅にコーキングが発生してしまいます。
ここまでシーリングレスの良さを謳うのであれば、完璧なシーリングレスにしたいものです。
仮にコーキングが必要であった場合、結局改修時に足場が必要なので、リフォーム費用も高額になってしまいます。
作業者のスキルが必要、経年で隙間が発生
まず、新築時の施工段階で作業者のスキルがなければ、外壁接合部の隙間0はかなり難しと思います。
実際に家を建て終わった後に隙間ができ、パテで埋めるというケースを何度か耳にしたこともあります。
また、仮にスキルのある職人が施工したとしても、経年で隙間ができてしまうことは少なくありません。
特に白いサイディングであった場合、かなり目立つことになります。
ガーディナルの公式HPを見ると、こんなページを見つけました。
外装のシーリングだけでもこんなにあるんですよ!シーリングレスにして無くしてスッキリしましょう!
みたいな謳い文句なのでしょうが、今一度住宅にこれだけシーリングがあることを考えてみましょう。
必要だからです!特に日本のような島国は台風や地震も多いので、それだけ動きが加わります。
また、住宅に使われている木材の収縮、サイディングの収縮、地盤の固さ、家の前の交通量など
書き始めるとキリがないですが、動く原因は多々あります。
エクセレントシール(純正品)
エクセレントシール
2019年のカタログに試験データを発見しました。
厳しく言います。試験条件の記載が一切ないので、全然わかりません。
伸び率:こんなに伸びるんです!......元々何mmだったの?
繰り返し試験:15000回収縮しても大丈夫!......何%の拡大、収縮を加えたの?
耐候性試験:30年相当の紫外線を当ててもひび割れしません......コーキングの厚みは?
外壁単体で15年保証が出るのであれば、コーキングメーカーの高耐久を選ぶのがベストでしょう…
フュージェとの比較
ガーディナル(smart) | フュージェ | |
外壁塗膜 | セルフッ素 | マイクロガード |
工法 | 新四辺(カンシキくん) | ドライジョイント工法 |
外壁単体保証 | 15年(変色・褐色) | 10年(変色・褐色) |
純正シールセット保証 | 最大30年(減額あり) | 最大30年(減額あり) |
デザイン ラインナップ | 67種 | 168種 |
フュージェの詳細は下記記事で確認!
まとめ
ガーディナルの性能
メリット
シーリングレスで仕上がりは綺麗
外壁単体で15年の保証付き
セルフッ素で綺麗が長持ち
デメリット
経年での隙間ができるリスクがある
結局コーキングを打つパターンもある
純正シーリングの性能がいまいちわからない
フュージェとの比較
外壁デザインのラインナップは少ないが、性能は大差ないと感じる。
保証もそこまで大きな差はない。
以上を参考にして、サイディング選びに失敗しないようにしましょう!
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