外壁コーキングがひび割れ?劣化状況4選と打ち替えのサイン

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いなり

戸建住宅の外装に詳しい、住宅資材のメーカー勤務8年目のサラリーマンです。戸建住宅の新築、改修について発信しています。特に外壁(サイディング)やシーリング(コーキング)のニッチな内容が得意です。わたし自身5年前に戸建住宅(建売)を購入し、そのとき気になった点や大変だったことをまとめて発信しています。

外壁のコーキングって防水材だったよね?剥がれてきたら雨漏りするんじゃね?

外壁コーキングの表面にひびがめちゃくちゃ入ってるんだけど、いますぐリフォーム必要かしら?

コーキングの劣化や不具合は要因がさまざまです。

早急に打ち替えが必要な場合や、リフォームが必要かな?って考え出すサインなど。


住宅業界が長いので、散歩をしていると住宅のコーキングを見てしまう癖がついてしまいまして。

「コーキング劣化を放置している家が多すぎる…」と、改めて感じます。

コーキング劣化を放置していると、雨漏りや外壁の不具合につながるため、通常の外壁リフォームの倍以上の費用がかかってしまうことになります。

そうならないためにも、正しい知識をつけておきましょう。

外壁コーキングはどうやって劣化するのか。どのようなコーキング劣化の場合、リフォームが必要なのか。

写真実例とともに原因と対策を見ていきましょう。

外壁コーキング劣化状況4選の写真事例と発生原因

外壁コーキングの主な劣化

ひび割れ(クラック)

目地切れ

剥離

白化

物件の現場状況や目地形状、使用されたコーキングのグレードによって、劣化速度は様々です。

例えば、日当たりの良い面は劣化の進行が早いことが多いのです。ひとつづつ事例を見ていきましょう。

外壁コーキング劣化状況1 【ひび割れ(クラック)】

ひび割れは、施工直後というよりは経年で発生する劣化です。

表層にひびが入ることで、見た目を損ないますが、防水性能上問題はありません。

劣化が進行すると、目地の真ん中から裂けていきます。

結果的に目地切れが発生し、早急な打ち替えが必要となります。

外壁コーキングのひび割れ原因 厚み不足

コーキングの紫外線に対する強さは、製品の性能と目地の深さで決まります。

日本シーリング材工業会の「品確法」に対する防水保証の考え方の資料では、適正な目地深さは8mm以上となっています。

8mm以下の場合、早期にひび割れが発生してしまう傾向にあります。

外壁コーキングのひび割れ原因 材料選定ミス

ポリウレタン系のコーキングに直接紫外線が当たってしまうと、早い段階でひび割れが発生します

ポリウレタン系のコーキングは紫外線に弱いため

上から塗装をして直接紫外線が当たらないようにしなければなりません。

濃色には注意

濃色系(ブラックやブラウン)のサイディングは淡色系(ホワイトやベージュ)に比べて、熱による影響で収縮が大きい傾向にあります。そのため、目地の負荷が多くなり不具合につながる可能性が高くなります。

外壁コーキング劣化状況2. 【目地切れ(凝集破壊)】

コーキングそのものに亀裂が入ったり、この亀裂が貫通することを指します。

防水という役割を持つコーキングが切れると、壁内に雨水が浸入してしまいます。

亀裂が貫通している場合、外壁内側に水の侵入の可能性があるので、早急なコーキングの打ち替えが必要となります。

外壁コーキングの目地切れ原因 三面接着

上記図のようにコーキングは二面接着を確保するのが一般的です。

目地底には「ハット型ジョイナー」と呼ばれる金具が施工されており

その表面に「ボンドブレーカー」と呼ばれる、コーキングが接着しない

絶縁テープが貼ってあります。これによって、目地に充てんされたコーキングは

左右方向にのみ力が働くことで、ゴムが収縮しうまく追従できます。

しかし、三面接着してしまった場合、底面にも力が加わってしまい

うまく力が分散できず、コーキングに負荷がかかってしまい目地切れを発生してしまいます。

三面接着は塗り替え工事でコーキングを打ち替えた場合に発生するケースが多いです。

外壁コーキングの目地切れ原因 経年での可塑剤流出

可塑剤とは、コーキングに配合されている成分で、モノを柔らかくする成分です。

これは、コーキング業者の作業性を上げるために配合されています。

しかし、可塑剤は経年で流失してしまいます。モノを柔らかくしている成分が抜け出すことで

コーキングそのものが硬質化してしまいます。

硬質化してしまったコーキングでは、外壁の動きに追従できずに目地切れまたは剥離が発生してしまいます。

ノンブリードやNBと表記のあるものは、可塑剤無配合または流失しにくい設計がされています。

外壁コーキングの目地切れ原因 目地設計ミス

日本シーリング材工業会の「品確法」に対する防水保証の考え方の資料では

適正な目地形状は幅10mm以上、深さ8mm以上となっています。

目地設計ミスで、目地深さが目地幅を超えてしまった場合、接着面かかる応力が増えるため

負荷に耐え切れず、目地切れや剥離が発生してしまいます。

外壁コーキング劣化状況3 【剥離】

被着体(外壁材やサッシなど)との接着が甘く、動きが生じた際に剥がれてしまう不具合です。

剥離の種類がいくつかありますが、一般的なものをご紹介します。

また、コーキングのクレームの中で最も多いのがこの「剥離」という不具合です。

剥離も、外壁内側に水が侵入してしてしまう可能性があるので、コーキングの打ち替えが必要です。

外壁コーキングの剥離原因 プライマーの塗り忘れ、かすれ

コーキングと被着体の接着力を向上させるためには、プライマー塗布が必要不可欠です。

プライマーを塗りを忘れてしまったり、塗りが不十分だった場合に剥離が発生します。

外壁コーキングの剥離原因 外壁用タッチアップ材のまわりこみ

外壁(サイディング)は建築現場でカットされることが多く、カットした際、サイディングの欠けが起きてしまう事が少なくありません。

なので、その欠けを隠すために、タッチアップと呼ばれる外壁塗料が塗られます。

ですがタッチアップが目地の小口に回ってしまった場合、

コーキングとタッチアップが接着してしまうことで、剥離が発生することがあります。

また、サイディング木口そのものに付着している表面塗装が剥がれるケースも稀にあります。

外壁コーキングの剥離原因 目地幅の拡大

サイディングの収縮や住宅の動きにより、目地幅が新築当初より広がるケースがあります。

目地幅が広がることで、コーキングが想定以上に引っ張られ、剥離が発生することがあります。

外壁コーキング劣化状況4 【白化】

コーキングが薄膜であった場合、紫外線によって劣化したコーキングが白く残ってしまう現象を白化と言います。

目地に充填されたコーキングの厚みが極端に薄い場合も白化が早期に見られます。

白化とは、コーキングに含まれている樹脂分が分解され、充填材と呼ばれる粉成分だけが残っている現象です。

触ると、白い粉が手に付着します。一般的にチョーキングという呼ばれ方もします。

防水性能上の問題はなく、見た目が損なわれます。

マスキングテープ貼りの不注意

マスキングテープを張る際に目地際から離して貼ってしまうと

キワの部分が薄膜になってしまい、白化するケースがあります。

【まとめ】外壁コーキング劣化と原因 打ち替えの緊急度

外壁コーキング劣化と原因と打ち替えの緊急度を下記表にまとめました

劣化状況原因漏水の危険性打ち替え緊急度
ひび割れコーキングの厚み不足 材料の選定ミスなし検討はじめ
目地切れ三面接着 可塑剤流出 目地設計ミスあり早急に必要
剥離プライマーの塗り忘れ タッチアップ  目地の拡大あり早急に必要
白化マスキングテープ貼りの不注意なし検討はじめ

不具合のほとんどが、施工方法に起因してきます。

コーキング施工に対して元請けと施工者の十分な理解が必要不可欠です。

部分的な劣化が確認された場合でも、元請けに相談しましょう。

放置していると、一気に劣化が進行する場合があります。

ある程度の築年数が経過しており、全体的に劣化が施工している場合には外壁リフォームを検討しましょう。

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