板間のコーキングの色はサイディングと馴染んでるのに、フード周りのコーキング色が合ってないと思うだけれど...
我が家は笠木周りのコーキングだけ白っぽいんやけど…元請けに聞いたら透明のコーキングを使ってるっていうし…
板間やサッシ周りなどはコーキング職人さんが施工するのが当たり前ですが、ベランダの笠木周りや雨樋の取り付け部分、フード周りなどはその設置した業者がコーキングすることが多いんです
さらには、ホームセンター購入してきた安価なコーキングを使用することがほとんどです。厄介なのが「シリコンコーキング」を使用する業者もいるということ。
ですが、事前に指定(材料の提供)をしておくことで、未然に防ぐことができます。
コーキング業者以外の業者がどの部分にコーキングをし、どんな材料が適正なのかを把握しておきましょう。
結論から言うと
・クリア(透明度の高いもの)かコーキング業者が使用していた同様のコーキングを準備する(してもらう)
・少しお金がかかっても、コーキング業社に工事してもらうことをお願いする。
以上2点は必ず押さえておきましょう。
ハウスメーカーや工務店など営業先は100社以上の筆者が、「コーキング業者以外には指定材を使用してもらうこと!」について解説します。
シリコンコーキングが何故ダメなのか
シリコンコーキングは絶対に外壁には使用しないようにしましょう、さまざまな不具合につながってしまいます。詳しくは下記記事にまとめていますのでご一読ください。
安価なコーキング、シリコンコーキングが使用される理由は
「やすいから」もしくは「知らなかった」のいずれかになります。「知らなかった」はまだ許せますが、「やすいから」は許せないですね。知っててやっているので。
ホームセンターで売っている『変成シリコンコーキング』の場合
・他目地と比較して早期劣化する
・サイディングの色に馴染んでいない
上記のような状況は考えられますが、適材適所を誤っているわけではありません。
ですが、『シリコンコーキング』が使用された場合
・汚れる
・補修が困難
と後々に大きな影響が出ます。リフォーム時期や数年後に発覚したところで、年数が経っているため、対応してくれる元請けは少ないです。
設備業社等がコーキングする箇所は?
・金属笠木や雨樋、フード周りなどと外壁の接合部
・インターホンや電気配線関連設備と外壁の接合部
・その他カーポート等のエクステリア関連の接合部
意外と多いことに驚くのではないでしょうか。
ただ接合部分の範囲が少ないので、目立ちにくいとは思います。
大手ハウスメーカーや知識のある元請けによっては、コーキング業者と同様の材料を準備してくれていたり、コーキング業社に工事をお願いするところもあります。
打ち合わせ時に必ず確認しておきましょう。
クリア(透明)コーキングはどうなの?
ここで、クリア(透明)コーキングについて見ておきましょう。
ホームセンターには、こういった業者向けにクリアコーキングを販売しています。
理由としては、外壁にはさまざまな色があり、コーキングも300色以上の色数が存在します。
この色数に対して、設備屋さんが毎回色を合わせるのは不可能に近いということです。
クリアコーキングであればどんな色のサイディングでも対応できるというわけですね。
ですが、製品によってはクリアコーキングにも問題はあります。それは、
白濁している
そうです。そもそも透明じゃないんです。もちろん透明度の高い製品もありますよ。
クリアを使用しているにも関わらず目立つのは、白濁が理由です。
淡色のサイディングであれば目立ちにくいですが、黒系のサイディングだと最悪ですね...
コーキング業社に工事してもらう
大前提として
コーキング業者の使用しているコーキング剤で工事してもらうのが一番です!色も同色ですし、何よりプロに工事してもらえる。電気屋さんも設備屋さんもコーキング職人ではないですから。
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この材料を指定、もしくは提供することで今回の悩みは一発で解決できちゃいますよ
1.SRシール高耐候クリアMAX
ネット価格12300円〜15000円/本程度
サンライズ社のクリアコーキング剤です。材質は変成シリコンでかなりの透明度を誇ります。紫外線にも強く、厚みがついても白濁しません。また、速乾タイプで各部材の接着も良好。ただし、サイディングの板間目地にはゴムの戻る力が強いため、使用不可。
2.オートンクリオNeo
ネット価格15000円〜16000円/本程度
オート化学製のクリアコーキング剤で、クリアMAXとは異なるウレタン樹脂で作られています。こちらもウレタン樹脂ですが、耐候性が高く透明度もかなり高い製品です。同様にサイディング板間目地には使用不可となっています。
比較資料
カタログを比較して見ましたが、透明度には差異はなさそうです。
ネット販売価格はクリアMAXの方が若干安いですね!
まとめ
外壁にシリコンや色の違う変成シリコン、白濁したコーキングを使用されるのを防ぐためには、設備屋や電気屋が行うコーキング剤を指定する、または支給すること!
最適なのは、コーキング業者にサイディング板間目地やサッシで使用されたコーキング剤で工事してもらうこと!多少の工事費用がかかるかもしれませんが、リスク回避と考えれば安いものです。
少し専門的な言葉もあり、難しかったかもしれませんが、しっかり知識として残しておきましょう!他の記事に単語の解説もありますので、ぜひご覧になってくださいね