【購入5年目】建売住宅は寒い。経験者が語る対策と購入前のチェックポイント

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建売住宅が寒い原因と対策

いなり

戸建住宅の外装に詳しい、住宅資材のメーカー勤務8年目のサラリーマンです。戸建住宅の新築、改修について発信しています。特に外壁(サイディング)やシーリング(コーキング)のニッチな内容が得意です。わたし自身5年前に戸建住宅(建売)を購入し、そのとき気になった点や大変だったことをまとめて発信しています。

この記事のまとめ

建売住宅に5年前から住んでいますが、確かに毎冬寒い思いをしています。

本記事では建売住宅が寒い原因と対策について徹底解説!

さらに建売購入前にチェックすべきポイントと寒くない戸建て住宅について紹介しています。

建売住宅に住むリアルを、実例とともに解説します。

寒いのが苦手なら建売住宅を買うべきではありません。

一戸建てに断熱性や気密性を求めるなら、注文住宅にするのが手っ取り早いでしょう

建売住宅で高性能な住宅もなくはないですが、時間も労力をかけて探したけれど、結局コストがかかってしまうことになります。

じゃあ、寒いのが苦手なら建売は諦めた方がいいの?

ラビちゃん
ガマくん

結論!人によるかな...

寒いのが苦手な筆者だけれど、対策をしながら今年で6年目を迎えるよ!

フォアちゃん

では、どのような対策をすれば寒さにストレスを感じずに、建売に住めるのでしょうか。

今回は、建売が寒い原因と対策、購入前のチェックポイントなど重要点を解説していきます。

ラビちゃん

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建売が寒い5つの原因 

建売住宅が寒い5つの原因

建売が寒いといわれる主な原因は、住宅本体の安さに秘密があります。

建売住宅は注文住宅と比較すると、低コスト物件がほとんどです。

安さの秘密

  • 安価な建材が使われている
  • 施工者の工事単価が安い

今回紹介する5つの原因のほとんどがこの2点に集約されます。

では原因を一つずつみていきましょう。

断熱材のグレードが低い

建売住宅では、材料コストを抑えるため、グレードの低い「グラスウール」の断熱材が使用されています。

グラスウールとは...

ガラスを高温でミクロン単位まで溶かし、繊維にして綿状にした断熱材。安価で断熱性が高い。

ケイアイスター不動産 ポラス タクトホーム 一(はじめ)建設 オープンハウス

上記のような一度は名前を聞いたことがある大手パワービルダーでは、標準スペックの断熱材でグラスウールが使用されています。

間違って欲しくないのが、先に書いた通り、グラスウール自体が粗悪な断熱材というわけではないことです。

グラスウールの密度や厚みによってグレードが変わるので、大手ハウスメーカーでも使用されることがあります。

ですが、建売住宅では断熱材に費用をかけられないため、どうしても安価でグレードの低いグラスウールが使用されるのです。

断熱材の施工が雑

欠陥住宅になってしまいますが、断熱材の施工が雑で隙間があると、寒い建売になってしまいます

グラスウールの施工は、柱や枠材の間にすき間なく付けるのが重要です。

そこに隙間ができてしまうと、外気が入り込んでしまいます。

施工が雑になってしまう原因の一つとして、「施工者の工事単価が安い」ことがあげられます。

パワービルダーのビジネスモデルはいわゆる「薄利多売」です。

いかに住宅を多く建てて、素早く売り捌くかが重要になってきます。

そのため、施工者は工期の短い中、安い工事単価で仕事をしなくてはならず、自ずと施工が雑になってしまう可能性が高いといえるのです。

24時間換気システムの影響

24時間換気システムの解説

近年の住宅はシックハウス対策として「24時間換気」が義務付けられており、常に換気扇を回して室内の空気を入れ替えています。

およそ2時間に1度は室内の空気が入れ替わっているため、冬場は常に冷たい空気が入り込んでいる状態になります。

※シックハウス...建材や日用品から揮発する化学物質が室内に充満すること

注文住宅ならこの換気システムの変更が可能で、外気より暖かい空気を取り入れるシステムがあるため、建売より暖かい住宅にすることができるのです。

日当たりが悪い

単純に立地条件が悪い場合、寒い部屋ができてしまいます。

購入当初に日当たりが良くても、隣接する土地でマンションなどの高層物件が建ってしまうと日当たりが悪くなってしまうこともあるので、周辺環境の調査は事前にしておく必要があります。

床暖房がない

建売ではコストを抑えるため、標準装備で床暖房がついていない住宅も多数あります。

特に、一階にLDKがある場合、基礎(コンクリート)からの冷気を直に感じるので、床暖房は必須です。

床暖房をつけると足がじんわりと暖かくなり、体感温度が上がるため、部屋全体が暖かく感じます

場合によっては、床暖房が標準装備になっているところもあるので、必ずチェックしておきましょう。

【建売購入5年目】我が家でしている冬の寒さ対策5選

建売住宅 5つの寒さ対策

ここからは実際に我が家でしている寒さ対策を5つ紹介します。

マイホームの予算の関係で建売しか買えない人もいると思います。

そんな方は、ぜひ我が家の対策を取り入れて、少しでも寒さをしのげるようにしておきましょう。

エアコンと床暖房

エアコンは最後の砦として置いておき、基本的には床暖房で暖をとっています。

我が家では冬になると、床暖房は毎日稼働しています。

もう床暖房なしの生活には戻れない!といっても過言ではありません。

とはいえ、床暖房をつけても寒く感じる日は多々あります。

ここで最終兵器のエアコンを使用し、寒さをしのぎます。

床暖房とエアコンの両方を毎日つけていると電気代がバカになりませんからね。

ラグを敷く

フローリングだと、直に冷気を感じるので、ラグを敷くだけでも寒さが軽減されます。

特に小さなお子様がいる家庭では、フロアマットなどがあればなおいいでしょう。

床暖房がないご家庭では、ホットカーペットやこたつを導入すれば、寒さを大きく軽減できます。

1階には極力行かない

ベタ基礎の影響で1階は寒い

我が家は2階にLDKがあるので、冬場は1階に極力行かないようにしています。

1階の床下にはコンクリートの基礎があるため、フローリングがキンキンに冷えています。

裸足で歩くとあっという間に体が冷えてしまうので、お風呂以外のことは全て2階で完結できるよう生活動線を組んでいます。

ドアの開閉は素早くする

冬に注意しないといけないのは隙間風

窓やドアを開けると一気に外気が流れ込んできます。

そのため、ドアの開閉は素早くすることを家族全員で共有しています。

場所によっては、分厚目の布でカバーし、極力外に暖かい空気が逃げないよう工夫しています。

カーテンは厚手のものにする

窓などの開口部は、アルミサッシなどの影響で部屋が冷えてしまいます。

カーテンを厚手のものにし、床スレスレの長さのものにすれば、冷気を軽減することが可能です。

建売購入前にすべき断熱材チェック

建売購入前の断熱材チェックポイント

どうしても建売住宅にこだわりたい人は、購入前に以下の3つの確認をしておきましょう。

  • 図面で断熱材をチェック
  • 点検口から施工状況の確認
  • 小屋裏や床下から施工状況の確認

そこまでやる?と感じる人もいるかと思いますが、これから数十年暮らす家が欠陥住宅だったら...と考えると、やらない理由が見つかりません。

図面では、断熱材の種類を確認します。

「高性能グラスウール10K t=90mm」

と記載があれば「10K」は密度、「t=90mm」は厚みを指しています。

密度も厚みも高い方が、断熱効果が高い物件といえます。

また、点検口や小屋裏、床下などに入り込み、目視で施工状況を確認することも大切です。

スキマがあったり、充填しているはずの断熱材が落ちていたりすると断熱性能が下がってしまいます。

なので、目視で確認すれば安心です。

【まとめ】建売は寒いから覚悟して購入すべき。

寒いのが苦手なら注文住宅で対策をしっかりとする

結果的に「建売は寒い」ので、原因を知った上で対策をする必要があります。

購入後にリフォームをするのも手のひとつですが、結局リフォーム費用がかかってしまいます。

同じく、暖房器具を購入するのにも費用がかかります。

であれば、最初から注文住宅で「床暖設置」「断熱材のグレードアップ」などをすることで冬場でもストレスなく過ごすことができるでしょう。

寒いのが苦手な方は、ぜひ検討してみてくださいね!

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