サイディングの厚みが数ミリ小さくなるだけでどんな影響があるの?
とりあえずコストを抑えたいなら14mmのサイディングにするべきだよね?
サイディングは14mm〜21mmと厚みがさまざまで、厚みがあるほど耐久性が高く、製品価格も上がっていきます。
現代の住宅に使われる窯業系サイディングには、最低14mmの厚みが必要になります。
本記事では、最安値である14mm厚のサイディングの場合、それ以上の厚みのものと比較して、どのような違いがあるのかを解説していきます。
また、メーカー別14mmサイディングのおすすめもご紹介します。
住宅の初期コストを抑えたいけれど、14mmのサイディングにしても良いのか不安。
という方は、ぜひご一読ください。
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住宅ローン選びに正解を。モゲチェック14mm.16mmサイディングの違い
まずは、14mmと16mmのサイディングの違いについて、解説します。
たった2mmの差で、大きく変わることがあるのです
まず、14mmのサイディングと15mm以上のサイディングでは、施工方法が異なります。
14mmは釘打ち工法
14mm厚のサイディングの場合、釘打ちで施工されるのが一般的です。
釘打ち工法とは、サイディングに釘を打ちつけ、外壁の下にある胴縁に固定する施工方法です。
これは、各メーカーの施工要領書通りなので、間違った施工方法ではありません。
ですが、釘打ちには下記のような3つのデメリットがあるのです。
- 釘のまわりの耐久力の低下
- 美観を損なう
- 耐震性が下がる
釘打ち工法のデメリット① 釘のまわりの耐久力の低下
サイディング本体に釘を打ち付けているため、その周囲からひび割れが起こりやすくなります。
また、経年で釘が浮いてくることもあります。
そうなると、隙間から雨水が入り込み、雨漏りが発生するかもしれません。
釘打ち工法のデメリット② 美観を損なう
釘打ち工法の場合、釘頭が露出してしまいます。
対策としてサイディングの色や柄に合わせたタッチアップ塗料を塗って目立たなくさせるのが一般的です。
ですが、近くでみると釘頭を隠し切れていないため、見た目を損なってしまっています。
また、コーキングの厚みも薄くなってしまうため、早い段階で劣化してしまうのです。
コーキングが劣化すると、「ひび割れ」や「白化」といった現象が発生し、美観を損なってしまいます。
釘打ち工法のデメリット③ 耐震性が下がる
胴縁といわれる、木材に直接釘を打ち付けているため、「動き」に柔軟に対応できません。
サイディングは、温度差によって日々収縮しています。
また、家の骨格は基本的に木材なので、こちらも収縮しているのです。
釘を打ち付けることで、このような動きに追従できなくなるため、サイディングに負荷がかかります。
そうなることで、ひび割れや釘の浮きにつながってしまうのです。
15mm以上は金具留め工法
15mm以上のサイディングの場合、金具留め工法が一般的です。
先に専用の金具を胴縁に固定し、そこにサイディングを引っ掛けて施工していきます。
そのため、サイディング本体に釘を打ち付けることなく施工できるのです。
また、サイディング本体は固定されていないため、動きにも柔軟に対応できます。
ただし、サッシ周りなどの部位によっては、釘を打つことがあります。
表面塗装/デザインの違い
ニチハ、ケイミューのサイディングの厚み、グレード別に表面塗装とデザイン数の違いをまとめました。
表面塗装の違い
サイディングメーカー | 表面塗装 | デザインパターン(柄・色) |
ニチハ 14mmサイディング | マイクロガード | 約100パターン |
ニチハ 16.18mmサイディング | マイクロガード プラチナコート | 約350パターン |
ニチハ 16.18mmサイディング (プレミアム) | マイクロガード プラチナコート | 約150パターン |
ケイミュー14mmサイディング | 親水コート | 約180パターン |
ケイミュー15.16mmサイディング | 親水パワーコート | 約30パターン |
ケイミュー15.16.18mm サイディング | 親水コートパワー 光セラ | 約350パターン |
表面塗装のグレードについては、ニチハは16mm以上になると、ほとんどの製品はハイグレードのコーティングになります。
ケイミューの場合、15mm以上でも14mmのグレードと同等品がありますが、ハイグレードのコーティング仕様の方が、圧倒的にデザインの種類が増えるのです。
各サイディングの表面塗装の効果については、下記記事にて、詳細をまとめています。
14mmと16mmサイディング本体の差額
ここからは、メーカー別でサイディングの厚みごとの本体価格を比較していきます。
サイディングメーカー | m2あたりの製品価格(税込) |
ニチハ/14mmサイディング | 3,191円〜3,830/m2(税込) |
ニチハ/16mm.18mmサイディング | 4,308円〜7,837円/m2(税込) |
ニチハ/16.18mmサイディング(プレミアム) | 5,425円〜7,306円/m2(税込) |
ケイミュー/14mmサイディング | 3674円〜4400/m2(税込) |
ケイミュー/15.16mmサイディング | 4,774円〜5,137/m2(税込) |
ケイミュー/16.18mmサイディング(親水パワーコート) | 5,236〜5,500/m2(税込) |
ケイミュー/15.16.18mmサイディング(光セラ) | 5,874〜7,524/m2(税込) |
ケイミューのサイディングで、14mm厚のサイディングを16mmにグレードアップした場合、どれだけの追加費用が必要となってくるのでしょうか。
例えば、住宅の外壁総面積が150m2であれば
14mmサイディング
3,674×150=551,100
サイディング本体価格 551,100円
16mmサイディング
4,774×150=716,100
サイディング本体価格 716,100円
716,100-551,100=165,000円
よって16万5,000円でグレードアップが可能となるのです。(※製品価格のみの費用)
メーカー別おすすめの14mmサイディング
ここからは、年間100棟以上の戸建て建築現場に行っている筆者が、おすすめするサイディングをメーカー別に紹介していきます。
ニチハ
ルスコミュール調
繊細で陰影のハーモニーが彫りの深さを感じさせます。スタイルを選ばない幅広いコーディネートが可能です。
木目調 (ツートーン)
美しい木目肌を表現した意匠が温もりを感じるテクスチャー。落ち着いた風合いが安らぎに満ちた住まいへと誘います。
ケイミュー
エクセレージ・親水14 スマッシュライン
柔らかく変化のあるへら仕上げ風の意匠が、繊細で上品な外観を演出します。
エクセレージ・親水14 ゼブラウッド
さまざまな木材を組み上げたような新しい木目柄。流行のカラーで軽快感・ナチュラル感を表現。
14mmサイディングの評判や口コミ
地震による影響
不動産投資家さんの評判
現場監督さんの口コミ
まとめ 後悔しないために
今回は、14mm厚サイディングと15mm厚以上のサイディングについて比較しました。
初期投資をできるかぎり抑えたい人には、14mm厚のサイディングがおすすめです。
メンテナンスコストや劣化のリスクを考えると15mm厚以上のサイディングへグレードアップした方が良いでしょう。
これまでの内容を考慮して、後悔のない外壁選びをしていただけたらと思います。
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