筆者のいなりと申します。
わたしは住宅資材メーカーで営業として働きながら、リフォームや戸建住宅のお役立ち情報を発信すべく、ブログを書いています。
ですが今回は、お役立ち情報というより「建売に住みはじめて後悔したこと」を実際の経験を元に解説していきます。
わたしは、3年前に新築の建売住宅を購入しました。
当時はちょうど家を探していたこともあり、今住んでいる家と出会ったときに
お宝物件を見つけた!求めてた条件がめちゃくちゃ一致する!
と思い、詳細を聞いてその場で即決しました。
家が建つ前に契約したこともあり、一部内装を変更することができましたが、今考えるともっと変更しておくべきだったところがいくつもあります。
今回は、そんな建売で後悔しているポイントを6つご紹介します。
【建売後悔.その1】注文住宅を視野に入れるべきだった
結論先にのべておくと「注文住宅」も検討すべきだったと後悔しています。
注文住宅=金額が高い
と常に思い込んでおり、はじめから選択肢として除外していたことを後悔しています。
建てる工務店やハウスメーカー、建材にこだわると高額になりますが、家を作る上でのポイントや妥協点を押さえていれば、不満のない家に仕上がるのです。
大手ハウスメーカーは高すぎるので論外
大手ハウスメーカーで建てた場合、「注文住宅=金額が高い」が成立します。
たしかに建材にこだわって高額になっている面はあります。
ですが、高額になる一番の理由は「宣伝、広告費」です。
大手ハウスメーカーだから失敗しないだろう
建材も工事の手も一級品だから高くなるのは当たり前
ネームバリューがあるから安心
このように考える人は少なくありません。
実際に大手ハウスメーカーで建てて後悔している例をみてみましょう。
また、工事の手についてですが、基本的にハウスメーカーから外注するのが一般的です。
講習やライセンス制度はあれど、その地域で建てられる家は基本的に「同じ大工さん、職人」によって建てられます。
よって、大手ハウスメーカーでも町の工務店でも工事の手が同じ場合は少なくありません。
これらをふまえて、建ててもらう会社をじっくり選びましょう。
安さも大事だけど生活のしやすさも大切
建売住宅において、「駅近」は金額に大きく左右されます。
安さだけ追い求めてしまうとこんな物件に当たってしまうことも考えられます。
- 移動手段がバスしかない
- 市街地に出るのに時間がかかる
- 最寄りまで歩いて30分以上かかる
- そもそも人通りや街灯が少ない
安さだけでなく、生活した後をイメージして、金額と過ごしやすさのバランスを考えましょう。
ちなみに我が家は駅近だけれども高かったため、狭小3階建て住宅となっております。
具体的には100万円/坪を超えています。(恐ろしい)
【建売後悔.その2】リビングダイニングが狭い
前述した通り、狭小3階建て住宅なので、どう頑張ってもLDKが狭くなってしまいます。
内覧したときは「おっ!かなり広いな」と感じましたが、まっさらで何もないのだから当たり前ですよね。
子どもが小さいうちは問題ない
住みはじめは、内覧したときほどの広さは感じられませんでしたが、家具を置いてもある程度の広さを確保できていました。
何不自由なく過ごせる。そのように感じていた3年前...
当時2歳だった息子は5歳になり、家を買った直後に生まれた娘は3歳に。
こどもが大きくなるにつれ、LDKがどんどん狭く感じていきました。
こどもが少しおもちゃを広げるだけで足の踏み場がなくなります...。つらい
家具や棚は最低限
極め付けは子どものおもちゃや絵本を置いておく棚を設置するとさらに圧迫感がでてきます。
モノを最小限にして、クローゼットにおもちゃ収納したものの広くは感じられず、今後の子どもの成長が恐ろしいとさえ感じてしまっています。
こどもが大きくなるにつれ、自分の部屋にこもることが増えるのだろうと感じています。
そのためにも小さくても将来的に自分の部屋にできそうな場所を確保しておきましょう。
【建売後悔.その3】1階が寒すぎる
我が家は夏に住みはじめ、半年後に初めての冬を体験しました。
1階にお風呂と物置、2階にLDK、3階に寝室と子供部屋といったレイアウトです。
お風呂へ入るのが嫌になるほどの温度差を感じます。
元マンション(アパート)生活者からすると異常
生まれてからマイホームを買うまで、マンションやアパート以外に住んだことがなかったため、一軒家の寒さをなめてました。
LDKにかろうじて床暖があったのでなんとか耐えれていますが、1階のお風呂へ行くときには毎回小走りで向かっています。
マンションやアパートにしか住んだことがない人が一軒家に住む場合、下記のような対策が必要です。
- 樹脂サッシを採用する
- カーテンを厚手にする
- ホットカーペットを敷く
結局物置となった部屋
1階にある物置は元々わたしの部屋のつもりでした。
夏から初冬にかけては快適に使っていたのですが、真冬になると寒さに耐えられなくなりました。
ちなみに下記のような重装備で作業を行っていました。
- 厚手の靴下
- 足元カーペット
- 分厚いクッションのついたチェア
- 電源付きブランケット
はじめは暖房をつけていましたが、数十分たってもフル稼働で部屋をあたためようとしているため、電気代がバカにならんと思いつけるのをやめました。
木造住宅かつローコストの建売となると、このようなトラブルは避けきれないのだと実感しています。
【建売後悔.その4】いらないところに床暖房
幸いLDKに床暖房がついているので、冬をなんとか乗り切れます。
床暖房がついている範囲は「キッチン」「ダイニング」「リビング」の3箇所です。
ですが、正直なところリビングの床暖さえあれば、他は不要です。
リビング以外の「キッチン」「ダイニング」に関して、住みはじめて3年間で使用したのは数回。
一日のうちで長時間居ない場所に床暖房は不要です。
キッチンに関しては、キッチンマットとスリッパがあればそこまで冷えることはありません。
【建売後悔.その5】FIX窓をつけすぎた
自然光をたくさん取り入れたい!といった思いからFIX窓を10個近くつけましたが、それも後悔の元になりました。
リビングにつけた窓は、早朝から朝日が眩しすぎて逆に不快。つける方角をもっと意識するべきでした。
また、一番大変なのは掃除です。
FIX窓は高い位置に取り付けがちなので、普段からこまめに掃除をすることができません。
初年度の大掃除のとき、脚立を用意して高い位置にある窓を確認するとカビだらけ。(下記に写真載せます。※閲覧注意)
それもそのはず、結露の水を拭き取ることも、窓を開けることもしていなかったので、カビはどんどん繁殖していきました。
また、取り付けがヘタクソだったのか、窓のパッキンが頻繁に外れることがあります。
窓の位置や数、掃除する手間を考えて、家選びや家づくりをしましょう。
【建売後悔.その6】狭小地に3階建て
やっぱり広いリビングや庭に憧れます。
狭小地を承知の上でマイホームを買ったはいいものの、住めば住むほど広さを求めてしまうのです。
友人の家に招かれて、庭でBBQをしたり、子ども用のプールを設置して遊んでいるのを目にすると後悔が募っていきます。
また、出かけるときに忘れ物をしたときが厄介です。
玄関先で忘れ物に気づき、3階まで取りに行く移動が大変でしんどいです。
平屋か2階建てがおすすめ。3階建ては本当にやめた方がいいとつくづく思います。
まとめ(建売限定での家探しは後悔の元)
今回は、建売の後悔TOP6を紹介しました。
- 注文住宅を視野に入れるべきだった
- リビングダイニングが狭すぎる
- 冬場の室温が低すぎる
- いらないところに床暖房がある
- 窓をつけすぎた
- 狭小地に3階建ては後悔の元
引っ越したいと思うほどの後悔なので、これから家を買うor建てる人の参考にしていただきたく思います。
細かい後悔を含めると6つでは収まらないので、またの機会に紹介します。
TwitterやInstagramを見ていると建売を購入して後悔している人は少なくありません。
繰り返しになりますが、マイホームを探している方は「建売」に限定せず、一度注文住宅を視野に入れてみるべきです。
見積もりや間取り設計が無料でできるので、後悔しないために問い合わせて見ましょう。
家づくりに必要な「見積もり」「土地探し」「間取り設計」「元請探し」をサポートしてくれるサービスです。
わたし自身、建売を購入した後にこのサービスを知って、かなり後悔しています。
家探しにおいて「建売」限定で探すのはリスクがあり、損する確率が高いことを身をもって痛感しました。
無料で利用できるので、「やっぱりなんか違うな」と感じたら、お断りすればOK。
ノーリスクで情報を得られるのでやらない理由が見つかりません。