コーキングってこだわった方がいいの?いいものってあるの?
サイディングメーカー「純正品」のコーキングなら保証も付くし安心だよね!
コーキング剤メーカーにはそれぞれの特色があります。
戸建て特化、リフォーム特化、1成分系特化などなど。
この特色を理解していないと、思っている性能の製品と選ぶことができません。
中でも、各社が販売している長寿命コーキング剤。
これらにはどんな特性があるのか、どのような裏付けがあって長寿命を謳っているのか、解説していきたいと思います。
本記事では、各メーカーの長持ちするコーキング剤を徹底的に調べました。
住宅業界7年目の営業マンが個人の見解も合わせて紹介します!
実はあの商品で有名な企業もコーキング剤を作っているんですよ!
こんな人に読んで欲しい
- 注文住宅で隅々までこだわりたい方
- サイディングメーカー純正品との違いが知りたい方
- ハウスメーカーや工務店のコーディネーター
- 住宅業界の方
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住宅ローン選びに正解を。モゲチェックコーキング剤メーカー
戸建て用コーキング剤やビル、マンション向けコーキング剤を製造販売しているメーカーをご紹介。
また、サイディングメーカーの純正シーリング材も紹介しています。
オート化学工業
ウレタン系コーキング剤の製造を得意とするメーカー。一般的にウレタン系コーキング剤は紫外線に弱く、塗装前提で扱われるが、オート化学品は紫外線に強く、ゴム弾性も強い。
また、オート化学工業は1成分系のコーキング剤の製造に特化したメーカーで、戸建て住宅向けのコーキング剤の販売が主。
コーキング剤の他に、防水材や接着剤の製造販売も手がける。
サンライズ
戸建て住宅および自動車用接着剤やコーキング剤を製造している。2003年にコニシの連結子会社になった。
建築用コーキング剤は1成分系変成シリコーン樹脂で、戸建て住宅に特化。戸建市場で使用されるの3割以上はサンライズ品。
コニシ
接着剤で有名なボンドやコーキング剤、化成品を扱う。コーキング剤は外装のみならず、ガラスやサッシまわり目地のシール、浴室・洗面所・台所など身近な内装にも使用されている。シリコーン・変成シリコーン・ポリウレタン・アクリル等の樹脂を主成分に1成分形、2成分形、防耐火構造用、非塗装汚染型、土木用、超耐候など幅広く取り揃えている。戸建て向けの展開は少なく、土木やビルやマンション関係がメイン。
サンスター技研
歯磨き粉で有名なサンスターグループ。ケミカル(自動車用/建築用/電子材料用のコーキング剤・接着剤)と金属加工(二輪/四輪部品)といった事業を展開。住宅用途、ビルや商業施設用途でコーキング剤を供給。アトカラー方式を採用しており、現場でトナーと呼ばれる色粉とコーキング剤を攪拌(混ぜて)コーキング剤に色をつける。ベース色が白なので、コーキング職人は在庫の管理がしやすく、重宝されている。戸建て市場でのシェアは多くはなく、ビルやマンション向けのなどで強い印象。
横浜ゴム(日本シーカ)
YOKOHAMAタイヤで有名。自動車、建設関連のコーキング剤の製造販売を行っているのが、ハマタイト事業部。2021年5月にハマタイト事業部を「日本シーカ」(スイスに本社を置く外資系企業)が買収。ハマタイトとしてのブランドは継続。戸建てよりビルやマンション等での需要が多い。2成分系のコーキング剤が主。
サイディングメーカー純正
ここ数年で需要を伸ばしているのが、サイディングメーカーが「純正品」として販売しているコーキング剤。変成シリコーン系1成分系のコーキング剤。
高耐候を強みに高品質なサイディングに対してのセット販売を行っている。
純正品といってもサイディングメーカーが自社で開発しているわけではなく、コーキングメーカーがOEMで供給している。
特に多いのはKMEW(ケイミュー)の「スーパーKMEWシール」とニチハの「プラチナシール」
純正コーキングを持つ代表的な3社をまとめています。迷われている方はぜひご一読ください。
外壁向け長持ちするコーキング剤(サイディング)
サイディング戸建住宅における外壁向けの長持ちするコーキング剤の代表と言える製品を4つご紹介します。
それぞれ特徴を持つ製品なので、これから住宅を建てる方は見て頂いて損はありません!
オートンイクシード
ネットで高耐久コーキング剤で調べると、検索結果で表示が多いのがオートンイクシード。オート化学工業の製品。
新築というより、塗り替え工事での需要が多く、リフォーム業者や塗装業者のHPやブログで多く紹介されている。
とはいっても、耐候性が高い製品でもあるため、新築での需要も多い。全国展開のハウスメーカーで全面採用している企業もあり、信頼性は高い。
H100
サンライズの高耐久製品。オートンイクシード程、一般消費者向けの情報がないのは、塗装下地としては使えないことが挙げられる。
ですが、戸建住宅業界での認知度は高く、大手ビルダーが全面採用しているケースもある。
公式カタログで期待対応年数30年。裏付けデータの信頼性も高い。
スーパーKMEWシール
サイディングメーカー『KMEW』の純正コーキング剤。ここ数年サイディングとのセット保証でビルダーの採用率が上がっている。
コーキング剤の性能を見ると耐候性が高く、美観維持に優れているが、防水に関しての保証はない。
プラチナシール
サイディングメーカー『ニチハ』の純正シーリング材。KMEW同様セット保証で採用率は年々増加中。
コーキング剤の性能も公式HPのデータを見るとピカイチ。ですが、試験方法が独自すぎて、スペックの裏付けが弱い。
美観的保証のみならず目地切れ(凝集破壊)に対しても対応している。
外壁向け長寿命コーキング剤ランキング(サイディング)
公式HP、カタログデータなどから判断して、各項目でランキングをつけてみました。
実物件で採用する参考にしていただければと思います。
※あくまで公式HPの試験値から個人の見解を述べています。
試験値がないものや曖昧な表現の場合、最低評価(銅)となります。
耐久性
耐久性に関してはJISという日本産業規格が定められており、オートンイクシードだけ高い規格(9030)の試験に通る製品。2位以下は全て同等のJIS規格(8020)。
ちなみに戸建て住宅には8020以上のコーキング剤を使うことが義務化されている。
耐候性
純正品の試験値が圧倒的に高い。各社で規格は変わりるが、平均40〜50年の紫外線ダメージを与えても、劣化がないという結果が出ている。
コーキング剤メーカー品も30年寿命をもっており、引けは取らない。
接着性
純正品は接着性に関する試験値がないため除外。
イクシードはH100と比較して、最大引張応力と最大荷重時の伸び率が高かったため1位。もちろん一般汎用品と比較して、H100の試験値は圧倒的に高い。
汚れ防止性
プラチナシールに関しては、試験値がなかった。
イクシードに関しては、汚れ防止剤が配合されている記載はあったが、試験値なし。
H100の試験の方がスーパーKMEWシールより試験値が高いと判断。
まとめ(個人的おすすめ)
1位オートンイクシード (オート化学工業)
2位H100 (サンライズ)
3位プラチナシール、スーパーKMEWシール
性能比較での判断と、コーキング剤の本来の用途を考慮し
「防水」の観点で見ると、やはりコーキング剤メーカー品に軍配が上がります。
見た目も大事ですが、防水性能が最優先事項ですからね。