外壁塗装後に塗料が剥がれる原因とは?失敗しないための対処法も解説!

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いなり

戸建住宅の外装に詳しい、住宅資材のメーカー勤務8年目のサラリーマンです。戸建住宅の新築、改修について発信しています。特に外壁(サイディング)やシーリング(コーキング)のニッチな内容が得意です。わたし自身5年前に戸建住宅(建売)を購入し、そのとき気になった点や大変だったことをまとめて発信しています。

外壁塗装は、住まいを美しく保ち、雨風や紫外線から建物を守る大切なメンテナンスです。

しかし、

ガマくん
ガマくん

せっかく塗り替えたのにすぐに塗料が剥がれてしまった

ラビちゃん
ラビちゃん

まだ数年しか経っていないのに浮いてきた

といったトラブルを耳にすることも。

こうした塗膜の不具合は、見た目の問題だけでなく、外壁材の劣化を早める原因にもなります。

この記事では、塗装後に塗料が剥がれてしまう主な原因や、剥がれたときの対処法、再発を防ぐために知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

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外壁塗装後に塗料が剥がれるのはなぜ?

恐る恐る覗く動物

外壁塗装は、建物を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスですが、せっかく塗り替えたのに早期に塗料が剥がれてしまうケースも少なくありません。

その主な原因は以下のとおりです。

  • 下地処理の不備
  • 気象条件の悪さ
  • 塗料の選定ミス
  • 施工技術の問題

これらは一つでも欠けると、せっかくの塗装が無駄になってしまう可能性があります。ここでは、よくある原因を詳しくみてみましょう。


下地処理の不備

塗装工事で最も重要なのが、塗る前の『下地処理』です。

下地処理は高圧洗浄で汚れやカビ・コケを落としたり、劣化した旧塗膜を削ったりする工程です。これを適当に済ませると、塗料が壁面にしっかり密着せず、塗装後すぐに剥がれる原因になります。

とくに築年数が経っている住宅や、外壁にチョーキング現象(手で触ると粉がつく)が見られる場合は、丁寧な下地処理が不可欠です。

外から見えない部分だからこそ、施工業者の技術力と誠実さが問われる工程です。


天候の影響

外壁塗装は『天気との戦い』ともいわれるほど、天候条件が仕上がりに大きな影響を与えます。

雨の日や湿度が高い日は塗料がしっかり乾燥しにくく、密着が甘くなってしまうことも。

また、気温が5℃未満や湿度85%以上では、塗料メーカーの指定する施工基準を満たさない場合が多くあります。

無理に施工すると後々剥がれなどの不具合が起こるリスクがグンと高くなります。


塗料の相性が悪い

外壁塗装では、新しく使う塗料と既存の下地や旧塗膜の『相性』が非常に重要です。

たとえば、旧塗膜がシリコン系なのに、新たにアクリル塗料を塗ってしまうと、密着不良を起こしてしまうことがあります。また、モルタルやサイディングなど、外壁の素材によっても適した塗料の種類が異なります。

これらを正しく判断せずに塗装すると、短期間で塗膜が浮いたり剥がれたりする原因になるのです。


施工不良

最終的に塗料の剥がれを引き起こす一番の要因は『施工不良』。

具体的には、

  • 塗布量が少なかった
  • 乾燥時間を守らずに重ね塗りをした
  • 塗りムラがあった

などが挙げられます。

中には、職人が作業スピードを重視するあまり、適切な手順を省略してしまうこともあります。

工事中に何をしているのか分からないまま終わってしまうのが塗装工事の怖いところ。

信頼できる業者選びが本当に重要です。


塗料が剥がれたときの対処法

虫眼鏡とかえる

塗料が剥がれてしまったら、まずは原因を見極めて適切に対処することが大切です。早めの対応が外壁の劣化を防ぎます。


まずは施工業者に相談

塗料の剥がれを見つけたら、まず施工を担当した業者に連絡しましょう。保証期間内であれば、無料で補修してくれるケースもあります。

大手塗料メーカーでは、保証書を発行してくれるところもあるため、施工前に内容を確認しておくことが大切です。

業者が誠実であれば、原因を調査し、適切な方法で対応してくれるでしょう。


補修方法と費用の目安

剥がれの範囲が狭い場合は、その部分だけを再塗装する『部分補修』で済むことが多く、費用も1〜3万円程度と比較的安価です。

ただし、広範囲に剥がれが広がっていたり、下地からやり直す必要がある場合は、10万円以上かかることもあります。

施工から1〜2年以内に発生した剥がれは、施工ミスの可能性が高いため、まずは保証対応が可能か確認しましょう。


保証の確認ポイント

塗装工事には『工事保証』と『塗料メーカー保証』の2種類があります。

業者によって保証年数や範囲が異なるため、契約前に

「どの範囲まで対応してもらえるのか」

「どのような場合に保証が適用されるのか」

を確認しておくことが重要。保証書がある場合は、保管しておき、いざというときにすぐ提出できるようにしておきましょう。

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塗料の剥がれを防ぐためにできること

調べるうさぎ

塗装が剥がれるのを未然に防ぐには、『施工前の準備』と『信頼できる業者選び』が何より大切です。

塗料や工法の選定も重要ですが、もっとも大きな差が出るのは“”の部分。

ここでは、トラブルを防ぐために施主としてできることを3つの視点でご紹介します。


信頼できる業者選びが重要

塗装の仕上がりは、業者選びで9割決まるともいわれます。

たとえば

「異常に安い見積もりを出してくる」

「契約を急がせる」

「保証についてあいまいな説明しかしない」

といった業者は注意が必要です。

地域密着で実績のある会社、外壁診断士などの資格を持つスタッフがいる会社など、信頼性の高い業者を選びましょう。

インターネットでの口コミや、施工事例の確認も有効です。


施工前の確認ポイント

契約前には

「どの塗料を使うのか」

「何回塗りを行うのか」

「乾燥時間を守って塗装するか」

など、施工内容を細かく確認しておきましょう。

塗料のグレードや塗り替えサイクル、保証の範囲についてもしっかり説明を受け、書面に残すことが大切です。

中には契約後に安価な塗料へ変更する悪質な業者もあるため、塗料缶の写真を撮ってもらう、使用済みの缶を残しておいてもらうなどの工夫も効果的です。


アフターフォローのチェック

塗装工事は、終わってからのアフター対応がとても重要です。優良業者であれば、定期点検の案内があったり、何かトラブルがあった際にもすぐに駆けつけて対応してくれます。

万が一、数年後に塗料の浮きや剥がれが起きたときにも、誠実な対応をしてくれる業者であれば安心です。

保証書の有無だけでなく、対応のスピードや丁寧さもチェックポイントです。


まとめ|塗料の剥がれを防ぐには「事前対策」がカギ!

外壁塗装の剥がれは、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、建物自体の劣化を早める原因にもなります。

そのため、施工前の準備段階からしっかりと業者を見極め、適切な塗料選びと正しい施工方法を確認することが大切です。

また、万が一トラブルが起きてもすぐに対応できるよう、保証内容の確認や書面での記録も忘れずに行いましょう。

『安さ』だけで選ばず、『長く安心できる家づくり』を意識した選択が、トラブルを未然に防ぐ最大の対策です。

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