外壁塗装を依頼するには、まず何から始めればいいんだろう?
外壁塗装はどのくらいの期間で終わる?1ヶ月くらいかかるのかな?
本記事では、外壁塗装は「何から始めればいいのか」「どんな工程でどのくらいの期間がかかるのか」網羅的に解説しています。
業者選びのポイントや工事工程の注意点を知ることで、安心して工事を任せれる業者を見つけることもできるようになり、外壁塗装への不安が解消されるでしょう。
外壁塗装業者を探す
元請へ相談してみる
注文住宅で建てた場合、元請に相談してみましょう。OB物件のリフォームを行っているビルダーや工務店は少なくありません。
大手ハウスメーカーなどは、多額のマージンを抜くことが多いため注意しましょう。費用を安くおさえるなら、できるだけリフォーム専門業者、塗装専門業者へ工事の依頼することをオススメします。
チラシや地元広報誌を確認
チラシ投函や地元広報誌の場合、地元業者の可能性が高く、評判がわかりやすいです。
助成金・補助金を受ける際に「地元業者に依頼する」条件がある自治体もあるので、検討してみましょう。
近所の口コミ
近隣の情報網をつかって、外壁塗装をした人の口コミを探しましょう。
正確な情報が集まり、優良業者が見つかる可能性がグンとあがります。
ネット検索
「〇〇市(住んでる地域)」「塗装」「優良」など、and検索を駆使しましょう。
気になる業者が見つかれば、口コミサイト参考にすることをおすすめします。
外壁業者探しのポイント
複数業者候補をあげましょう。
外壁塗装工事においては以下の理由から相見積が必要不可欠です。
- 地域相場を知るため
- 見積書を比較するため
業者選びは1社に限定せず、2〜4社選んでおきましょう。
業者へ見積を依頼 下見に来てもらう
気になる業者を複数社見つけたら、見積もりを依頼しましょう。
依頼後数日で連絡がきます。遅すぎる場合、その業者見送りましょう。
実際に現地に来てもらい、家の詳細や現状を調べてもらいます。
- 家の下地や材質
- 外壁や屋根の劣化状況
- 工事箇所の確認(塗装必要箇所)
この時点で、気になる箇所や希望などはお伝えしておきましょう。
また、診断の担当者の保有資格をチェックすることも大切です。
「塗装技能士」「建設業許可」「有機溶剤作業主任者」など、重要な資格を持っているかを確認しましょう。
直接業者に問い合わせるかホームページを確認することで調べることができます。
資格を保有しているから絶対安心!というわけではありませんが、業者選びの1つの指針としては大事なのです。
見積書をチェック!依頼する業者を決める
一般的に30坪/塗装面積110〜120m2の住宅の外壁塗装工事で60万円〜100万円あたりが相場です。
複数業者の見積書を比較して、相場や工事内容を確認しましょう。
劣化状況や塗料のグレードによって価格は上下します。
こんな見積はNG
- 工事項目が「〇〇工事:一式」などでまとめられており、内訳の記載がない。
- 大幅な値引きをしている。(何十万円単位で)
- 複数業者の見積を比較したときに極端に安すぎる。
業者と契約を交わす
信頼できる業者が見つかればいよいよ契約です。
疑問点などは全て聞き、納得の行く状態で契約にのぞみましょう。
契約時ポイント
- 契約内容の確認(不安、不満がなくなるまで)
- 口頭の約束はダメ。小さな箇所の工事もしっかり記載してもらう
- アフターフォロー、保証の有無の確認と内容把握
工事工程表を必ずもらう
いつ、どのような工事をしているのか把握するためにも、工程表をもらいましょう。
また、雨天などのイレギュラーで変更がある場合の連絡ももらうようにすることも大事なことです。
外壁塗装工事の手順
いよいよ着工です。
工程を細かく分けて解説。それぞれの手順での注意点もあげていきます。
工事開始前に「近隣挨拶」
外壁塗装では「騒音」「溶剤臭(シンナーなど)」で近隣に迷惑がかかります。
業者との打ち合わせ時にいってもらえるのか、確認をしておきましょう。
業者だけでなく住居者もあいさつに行っておくとトラブルを最小限に抑えることができます。
手順① 足場工事
まずは、家の周囲に足場を設置します。
家の周りに「自転車」「植木鉢」などがあると、工事に支障があるためできるだけスッキリさせておきましょう。
足場設置後は、塗料や粉塵の飛散防止のため、ネットを貼るのが一般的です。
また、場合によっては隣人の敷地内に足場が入ることがあるので、事前に確認し、許可を得ておきましょう。
足場とネットがあることで、2.3階の窓やベランダから家に入ることが容易になります。戸締まり等の防犯対策はしっかりと行っておきましょう。
手順② 高圧洗浄~乾燥養生
ホースなどでの簡易な水洗いでは、外壁についた汚れや苔は綺麗に落ちないため、業務用の高圧洗浄機で清掃をしてもらいます。このとき水しぶきが飛び散るため、窓は必ず閉めておくようにしましょう。
その後の乾燥養生は1日〜2日必要です。洗浄した翌日に、塗装工程に入っている場合は手抜き工事の可能性もあるので注意しておきましょう。
コーキングの撤去、打ち替えは問題ありません。
手順③ コーキング工事
外壁や窓の周りの隙間を埋めているコーキングの撤去、打ち替え、増し打ちを行います。
箇所によって、施工方法と費用が異なるので確認をしておきましょう。
手順④ 下地補修(調整)
外壁のひび割れの補修(パテ埋め)や古い塗装や鉄部のサビなどの除去などをおこなうことで、塗料がしっかり外壁にのるように調整します。
塗装工事の肝となる作業で、手を抜くと塗料の膨れや剥がれにつながってしまいます。
手順⑤ 周辺養生
塗装工程に入る前に、窓や車、室外機などの養生を行います。
塗装をしない箇所や塗料が飛びそうな箇所(地面も)にマスキングテープやビニールシート、マスカーで保護します。
手順⑥外壁塗装工事(下塗り)
いよいよ塗装工事です。
下塗りは、塗料と外壁の密着力を高めるための下地作りです。
お化粧でいう、ファンデーションの役割ですね。
下塗りはプライマー、シーラー、フィラー、バインダーと種類がさまざまです。
塗装業者は下地の状況よって、上記材料を使い分けています。
手順⑦ 外壁塗装工事(中塗り)
メインの塗装工事です。
中塗りと上塗りは同じ塗料が使用されるため、1回目、2回目と呼ばれることがあります。
一般的な塗料は、2回塗りが基本です。(メーカー施工要領にも記載)
2回塗る理由としては、厚みをつけて耐久性を上げるためです。
手順⑧ 外壁塗装工事(上塗り)
塗装の仕上げの工程で「トップコート」とも呼ばれます。
見た目が重視されるので、丁寧な施工が求められます。
1回塗りと2回塗りは、目で見てもわからないため、手抜き工事にされやすい箇所でもあります。ですので、ちゃんと2回塗りをしているか確認するためにも、「中塗り」と「上塗り」で一日づつ確保されているか確認しておきましょう
メーカーによっては、塗り忘れ防止のために「中塗り」と「上塗り」の色を微妙に変えている場合もあります。
手順⑨ 付帯部塗装、手直し
「軒天」「破風」「雨樋」などの外壁以外のの部分を塗装します。詳細は下記の表をご覧ください。
軒天 | 屋根の軒先の裏側のこと。軒天井と呼ばれることもある。 |
破風 | 屋根の側面のこと。ここに取り付けられる板を破風板と呼ぶ。 |
雨樋 | 雨水を集めて排出する管。軒の横に取り付けられるのが一般的。 |
水切り | 外壁や窓下の金属の仕切り。雨水の侵入を防ぐために設置されている。 |
最後に養生をはずし、塗り忘れがないかの確認とキワ部分の細かい塗装をしていきます。
手順⑩ 業者の確認作業、施主確認作業
業者と一緒に塗り忘れや垂れて余計な箇所に塗料が付着していないかの確認をします。
最終確認なので、すみずみまでチェックしましょう。
手順⑪ 足場解体、掃除
確認作業終了後、足場解体(飛散防止ネットの取り外し)と周辺の清掃をします。
足場解体後に初めて塗装された家全体を見ることができます。
手順⑫工事完了、引き渡し
納得できれば、引き渡し。天候にもよりますが、工事開始から完了までおよそ2週間〜3、4週間ほどかかります。
工事終了時の「近隣挨拶」
最後に、近隣へ挨拶。工事終了の報告と迷惑をかけたことへのお礼を伝えます。
まとめ
業者探しは、じっくり吟味し時間をかけて選定しましょう。
工事工程とおよその日数
高圧洗浄~乾燥養生 | 洗浄1日と乾燥2~3日 |
下地補修(調整) | 1日 |
コーキング工事 | 2日〜3日 |
周辺養生 | 1日 |
外壁塗装工事(下塗り) | 1日 |
外壁塗装工事(中塗り) | 1日 |
外壁塗装工事(上塗り) | 1日 |
付帯部塗装、手直し | 1日 |
確認 最終手直し | 1日 |
足場解体、掃除、引き渡し | 1日 |
※屋根塗装工事がある場合、外壁工事と同様の工事が必要(+計3日)
2週間~3.4週間は見ておきましょう。
外壁塗装は業者選びが一番重要です。
失敗しないためにも、妥協はしないように選びましょう。
わからないことは必ず業者へ確認し、不安を残さないことが大切です。
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外壁塗装をするなら地域相場の把握は絶対条件といっても過言ではありません。
残念なことですが、外壁塗装業の業界では、いまだにぼったくり業者は存在します。
被害にあわないためにも、外壁塗装の地域相場を知っておく必要があるんだね!
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